【2026年版】鎌倉の桜スポット5選|鶴岡八幡宮・建長寺・長谷寺の見頃と散策コース

【2026年版】鎌倉の桜スポット5選|鶴岡八幡宮・建長寺・長谷寺の見頃と散策コース

はじめに — 古都・鎌倉で桜を楽しむ

三方を山、南を相模湾に囲まれた鎌倉は、寺社の桜と海の眺めを1日で組み合わせられる街です。東京駅から横須賀線で約55分。この記事では、北鎌倉から長谷へ南下する順に回れる桜スポット5か所と、1日の回り方、食事・アクセスの実用情報をまとめました。

鎌倉の桜

鎌倉の桜の見頃

鎌倉のソメイヨシノは例年3月下旬〜4月上旬に見頃を迎え、東京とほぼ同時期です。ただし海に近いため、内陸部と比べて気温がやや低く、1〜2日遅れることもあります。寺院によっては枝垂桜(3月下旬)や八重桜(4月中旬)も楽しめます。

鎌倉の桜スポット5選

1. 鶴岡八幡宮 — 段葛の桜並木と源平池

鶴岡八幡宮は、源頼朝が1180年に現在の場所へ遷座した神社です。二の鳥居から三の鳥居へ続く参道「段葛(だんかずら)」は、約500mにわたって約180本の桜が植えられ、満開時には頭上を覆う桜のトンネルになります。2016年の改修で177本が若木に植え替えられたため、改修前に比べると枝ぶりはまだ細めです。

境内に入ると、源平池周辺にも桜が植えられています。源氏池と平家池に分かれたこの池では、朱色の太鼓橋と桜を一緒に撮れます。風のない日は池面に桜が映ります。

拝観料:境内無料(宝物殿は200円) アクセス:JR鎌倉駅東口から徒歩10分

2. 建長寺 — 鎌倉五山第一位の禅寺と桜

1253年、北条時頼によって創建された建長寺は、日本初の禅の専門道場で、鎌倉五山の第一位です。境内には約200本のソメイヨシノが植えられ、国宝の梵鐘(1255年鋳造)や、江戸時代(1775年)に再建された三門(山門、重要文化財)を桜と一緒に見られます。

境内奥の半僧坊へは約250段の石段を登ります。上からは桜越しに鎌倉の街並みと相模湾を見渡せ、空気の澄んだ日は富士山が見えることもあります。

また、建長寺はけんちん汁の発祥の地としても知られています(「建長」が転じて「けんちん」になったという説がある)。北鎌倉周辺には、けんちん汁を出す精進料理の店もあります。

拝観料:500円 拝観時間:8:30〜16:30 アクセス:JR北鎌倉駅から徒歩15分

3. 長谷寺 — 見晴台から桜と由比ヶ浜を一緒に

736年創建と伝わる長谷寺は、本尊の十一面観音菩薩(高さ約9.18m)が日本最大級の木彫仏として知られます。桜の見どころは観音堂横の見晴台で、境内の桜越しに由比ヶ浜と三浦半島を見渡せます。

境内にはソメイヨシノと枝垂桜が合わせて約100本植えられています。下境内の妙智池・放生池周辺は、池面に映る桜が美しいスポットです。散策路沿いでは、桜の時期にチューリップやスイセンも咲きます。

拝観料:400円 拝観時間:8:00〜17:00(4月〜6月) アクセス:江ノ電長谷駅から徒歩5分

4. 明月院 — 丸窓から覗く桜の風景

「あじさい寺」として知られる明月院は、本堂の「悟りの窓」と呼ばれる丸窓越しに庭園を眺められます。春は窓の向こうに桜が入り、枯山水の白砂に花びらが散る様子も見られます。境内は小さいので、北鎌倉駅から歩いて最初に立ち寄るのに向いています。

拝観料:500円 拝観時間:9:00〜16:00 アクセス:JR北鎌倉駅から徒歩10分

5. 源氏山公園 — レジャーシートを敷ける穴場の花見スポット

標高約93mの源氏山にある公園で、源頼朝像が建つ高台から鎌倉の街を見下ろせます。約300本のソメイヨシノが植えられていますが、主要な観光ルートから外れているため、寺社に比べて人が少なめです。

芝生のエリアがあり、5か所の中でレジャーシートを敷いてお弁当を広げられるのはここです。大仏ハイキングコースの途中にあるため、源氏山から鎌倉大仏(高徳院)まで山道を歩いてアクセスすることもできます(約30分)。

入園料:無料 アクセス:JR鎌倉駅西口から徒歩約25分

モデルコース — 鎌倉桜めぐり1日プラン

効率重視コース(約6時間)

  1. 9:00 JR北鎌倉駅到着 → 明月院(桜×丸窓の撮影)
  2. 10:00 建長寺(半僧坊まで登ると相模湾が見える)
  3. 11:30 鶴岡八幡宮(段葛の桜並木を歩いて境内へ)
  4. 12:30 小町通りでランチ(しらす丼、鎌倉野菜カレーなど)
  5. 14:00 江ノ電で長谷へ移動(約4分)→ 長谷寺(見晴台から桜と海)
  6. 15:30 鎌倉大仏(高徳院)を参拝(拝観料300円)
  7. 16:00 江ノ電で鎌倉駅へ戻り、若宮大路でお土産購入

のんびりコース(約8時間)

上記コースに加えて、源氏山公園でのピクニック花見と、報国寺(竹の寺)の竹林散策を追加します。報国寺では竹林を眺めながら抹茶(600円)をいただけます。

鎌倉グルメ

しらす丼

湘南・鎌倉を代表するグルメ。生しらすと釜揚げしらすの2種類が楽しめます。生しらすは鮮度が落ちやすく、水揚げのある湘南の店で食べるのが一番です。1月1日〜3月10日は禁漁期間ですが、3月下旬からの桜シーズンは解禁後にあたります(水揚げは天候次第で、入荷のない日もあります)。

「しらすや」(腰越)、「秋本」(小町通り)が人気店です。丼のほか、しらすピザ、しらすパスタなどのアレンジメニューを出す店もあります。1食1,000〜1,500円程度。

鎌倉野菜

鎌倉周辺の農家が栽培する地元野菜は「鎌倉野菜」と呼ばれ、レストランやカフェで提供されています。小町通りの「OXYMORON komachi(オクシモロン コマチ)」は、行列ができるカレー店として人気です。

定番土産

  • 鳩サブレー:1894年(明治27年)創業の豊島屋の定番銘菓。本店は若宮大路沿い
  • クルミッ子:鎌倉紅谷の、自家製キャラメルとクルミのお菓子
  • 鎌倉彫:鎌倉の伝統工芸品。手鏡やトレイなどの実用品が人気

アクセス情報

電車

  • 東京駅から:JR横須賀線で約55分(ICカード1,034円、2026年9月時点)。直通で乗り換えなし
  • 新宿駅から:JR湘南新宿ラインで約60分(ICカード1,034円、2026年9月時点)
  • 横浜駅から:JR横須賀線で約25分(ICカード440円、2026年9月時点)

鎌倉市内の移動

  • 江ノ電(江ノ島電鉄):鎌倉〜藤沢間を約37分で結ぶ路面電車。長谷、極楽寺、稲村ヶ崎など海沿いの桜スポットへのアクセスに便利
  • 江ノ電1日乗車券「のりおりくん」:800円で乗り降り自由。鎌倉〜長谷間(片道200円)だけなら5回以上乗るとお得
  • 徒歩:鎌倉の主要スポットは徒歩圏内。北鎌倉駅→建長寺→鶴岡八幡宮→鎌倉駅は歩いて回れる

車でのアクセス

桜シーズンの週末は、鶴岡八幡宮周辺と由比ヶ浜方面の道路が渋滞しやすく、駐車場も限られます。電車で行くのが無難です。

混雑回避のコツ

  • 北鎌倉駅からスタート:鎌倉駅は混雑するが、北鎌倉駅は比較的空いている。北鎌倉→建長寺→鶴岡八幡宮→鎌倉駅の南下ルートが効率的
  • 平日の午前中:土日は段葛や小町通りが混み合う。可能なら平日に訪れる
  • 小町通りの混雑回避:並行する若宮大路の東側の路地にも飲食店があり、小町通りより人通りは少なめ
  • 江ノ電の混雑対策:桜シーズンの土日は乗車待ちが発生することがある。鎌倉駅が始発なので、鎌倉駅から乗ると座れる確率が高い

鎌倉の穴場桜スポット

妙本寺

鎌倉駅から徒歩約10分。鎌倉最大級の木造仏堂「祖師堂」の前で、海棠(カイドウ)と桜が同じ時期に咲きます。駅から近いわりに人が少なめです。拝観料無料。

極楽寺

江ノ電極楽寺駅すぐ。桜と苔が見どころの小さな寺です。ドラマ「最後から二番目の恋」のロケ地としても知られています。拝観料無料。

稲村ヶ崎

相模湾越しに江の島と、晴れた日には富士山を望める岬。公園内の桜は少ないので、桜目当てより、長谷寺の後に夕日を見に寄る場所と考えるのがよいでしょう。江ノ電稲村ヶ崎駅から徒歩5分。

鎌倉の桜の歴史

鶴岡八幡宮の段葛は、1182年に源頼朝が妻・北条政子の安産を祈って造営した参道です。桜が植えられたのは大正時代に入ってからで、段葛の桜並木は幕府の時代からあったわけではありません。

「花は桜木 人は武士」(江戸時代の浄瑠璃『仮名手本忠臣蔵』の一節とされる)のように、桜が武士の美意識と結びつけて語られるようになったのも後世のことです。

桜シーズンの服装と持ち物

  • 歩きやすい靴:必須。建長寺の半僧坊への石段、源氏山公園の山道など、アップダウンが多い
  • 防寒着:海からの風が冷たいため、日中でもウインドブレーカーがあると快適
  • 日焼け止め:海沿いは紫外線が強い。特に長谷寺の見晴台は日差しを遮るものがない
  • 現金:小町通りの一部店舗や寺社の拝観料は現金のみ対応

よくある質問(FAQ)

1

A.可能です。東京駅からJR横須賀線で約55分。上記モデルコース(約6時間)なら、朝9時出発で夕方16時には帰路につけます。
2

A.高徳院(鎌倉大仏)の境内にも桜が植えられており、大仏と桜を一緒に見られます。拝観料300円、胎内拝観は50円。
3

A.報国寺の竹林(抹茶600円)、鎌倉歴史文化交流館など屋内施設もあります(鎌倉文学館は改修のため休館中で、2029年春の再開館予定)。

まとめ

北鎌倉駅で降りて明月院・建長寺・段葛と南下し、午後に江ノ電で長谷寺へ抜ける順が、坂の上り下りと移動の無駄が少ない回り方です。お弁当を広げたい日は源氏山公園を、静かに見たい日は妙本寺を加えてください。