川越で日本酒を楽しむならココ!飲み歩きにおすすめの場所とモデルコース

川越で日本酒を楽しむならココ!飲み歩きにおすすめの場所とモデルコース

小江戸川越の酒蔵・酒屋・バルを巡る、大人の日本酒旅

柳並木の運河と白壁の町並み
 目次

  1. 川越が日本酒好きにたまらない理由
  2. 日本酒飲み歩きにおすすめのスポット3選
  3. 地酒に合う川越グルメとお店の雰囲気
  4. 日本酒好きのための川越土産
  5. 川越で日本酒三昧!おすすめモデルコース

はじめに

川越は蔵造りの町並みとサツマイモ菓子の食べ歩きで知られますが、市内には2007年に復活した酒蔵「小江戸鏡山酒造」があり、埼玉県内の全酒蔵の酒を1か所で飲み比べできる施設もあります。

この記事では、地酒「鏡山」の蔵と直営店、利き酒コーナー、地酒に合う料理とお土産、半日・1日のモデルコースを紹介します。営業時間などは2026年9月時点の情報です。

 



川越が日本酒好きにたまらない理由

川越唯一の酒蔵「小江戸鏡山酒造」の復活

川越に現在ある酒蔵は小江戸鏡山酒造の1軒だけです。地酒「鏡山」の誕生は明治8年(1875年)ですが、戦後3軒あった市内の酒蔵は2000年に最後の1軒が廃業し、「蔵の街」川越から酒蔵が消えました。

その後、行政や市民の再興を望む声を受けて、2007年2月に小江戸鏡山酒造が設立され、鏡山が復活しました。

 

テニスコート1面分の蔵での少量仕込み

蔵はテニスコート1面分ほどの小さな規模です。秩父山系の伏流水(軟水)を仕込み水に使い、手ごろな酒も高級大吟醸と同じ少量仕込みで造っています。蔵が狭いため、仕込みは9月末から翌年6月まで長期間続きます。年間出荷量は約400石です。

最高級酒の「斗瓶取り雫酒」は、醪(もろみ)を袋に入れて吊るし、自然に滴る雫だけを斗瓶(とびん)に集めた大吟醸です。精米歩合35%のさけ武蔵を使い、鑑評会の出品用としてごく少量だけ造られます。

 

埼玉県の酒米「さけ武蔵」と金賞

鏡山の特徴は、埼玉県で開発された唯一の酒造好適米「さけ武蔵」を主に使っていることです。さけ武蔵で仕込んだ斗瓶取り雫酒は全国新酒鑑評会で金賞を受賞しており(蔵は「前例のない受賞」と説明しています)、2026年5月には令和7酒造年度の同鑑評会で、2018年以来となる金賞を再び受けました。蔵によれば、この年さけ武蔵で金賞を得たのは鏡山だけです。

 

埼玉県内全蔵の酒を飲み比べできる

埼玉県は日本酒の生産量が全国第4位の酒どころで、小江戸蔵里の「ききざけ処」には県内全蔵の日本酒が揃います。市内の酒蔵は1軒でも、県内各地の地酒を1か所で比べられるのが川越の強みです。

 

 



日本酒飲み歩きにおすすめのスポット3選

小江戸鏡山酒造

まずは地酒「鏡山」を造る小江戸鏡山酒造です。

住所は川越市仲町10-13で、外観は蔵造りの町並みに溶け込んでいます。観光施設として公開されている蔵ではなく、公式サイトにも蔵見学の案内はないため、見学を希望する場合は事前に問い合わせてください。

鏡山は、次に紹介する小江戸蔵里で試飲・購入でき、河越酒店でも購入できます。

 

小江戸蔵里(ききざけ処)

小江戸蔵里は、旧鏡山酒造の建物を改修して2010年10月に開館した川越市産業観光館です。明治蔵(おみやげ処)、大正蔵(まかない処「八州亭」)、昭和蔵(ききざけ処)、展示蔵(つどい処)の4つの蔵があり、西武新宿線本川越駅から徒歩3分、入場は無料です。

日本酒が目当てなら、昭和蔵の「ききざけ処」(11:00〜19:00)へ。昭和6年(1931年)築の蔵で、中央に立つ直径55センチ以上の杉柱3本が建物全体をやじろべえのように支えています。ここに埼玉県内の全酒蔵の日本酒が揃い、有料で試飲できます。

試飲は専用のメダル(コイン)を使うディスペンサー式で、お猪口をセットして好きな銘柄を少量ずつ注ぎます。メダルは500円で3枚購入でき、銘柄により1杯にメダル1〜2枚を使います(メダル枚数や料金は変わる場合があるため現地で確認を)。銘柄は時期によって入れ替わり、季節限定酒に出会えることもあります。

【 発酵ばる 】

ききざけ処には、醤油や味噌などの発酵食品を集めた「発酵ばる」コーナーも併設されています。

 

鏡山の直営店「河越酒店」

3つ目は、小江戸鏡山酒造のアンテナショップ「河越酒店(かわごえさけてん)」です。一番街(蔵造りの町並み)沿いの川越市幸町8-1にあり、営業は11:00〜17:00、年中無休です。

店舗は1895年建造の有形文化財「滝島家住宅」で、建物の真裏に川越のシンボル「時の鐘」が建っています。

【 鏡山とCOEDOビールは全種類 】

鏡山とCOEDOビールは全種類を常時揃えているほか、川越生まれのクラフトジン「棘玉(とげだま)」や秩父の兎田ワインも扱っています。

閉店が17時と早いので、買い物は午後の早い時間に済ませるのが安心です。



地酒に合う川越グルメとお店の雰囲気

うなぎと地酒

川越には江戸時代から続く老舗の鰻店が点在し、脂ののったうな重やひつまぶしは、すっきりした地酒と合わせやすい料理です。

【 大正蔵のレストラン「八州亭」 】

蔵造りの町並み周辺で鰻と地酒を一緒に楽しむなら、小江戸蔵里の大正蔵にある「八州亭」が便利です。大正初期に建てられ、仕切りのない酒蔵の空間をほぼそのまま残した建物で、地産地消の料理を出しています。

名物は注文を受けてから焼く「川越名物うな重」(タレはさっぱりめ)と、そのまま・薬味・出汁の三通りで食べる「ひつまぶし」。ほかに自家製麺の蕎麦、武蔵野うどん、川越三元豚の角煮などもあり、鏡山の希少な酒と合わせられます。

営業は平日11:00〜15:00・17:00〜22:00、土日祝11:00〜22:00(ラストオーダーはランチ14:30、ディナー21:00)。混雑時は案内が遅れることがあるため、店は事前予約を勧めています。

 

鏡山の酒粕を使った「酒粕スイーツ」

【 酒粕きんつば 】

鏡山の酒粕を使った和菓子もあります。「酒粕きんつば」は、小豆餡を酒粕入りの皮で包んだきんつばで、口に入れると酒の香りがします。

バラ売りはなく6個入りの箱のみの販売で、パッケージには「鏡山」のロゴと「時の鐘」があしらわれています。

【 酒粕かすてら 】

「酒粕かすてら」は鏡山の酒粕を練り込んで焼いたカステラで、甘さ控えめ、ほんのり日本酒の香りがします。比較的日持ちする焼き菓子なので、持ち帰りにも向いています。

どちらも河越酒店で購入できます。

 



日本酒好きのための川越土産

地酒「鏡山」

持ち帰るなら、まずは鏡山です。代表的な一本が、さけ武蔵を使った「鏡山 さけ武蔵 大吟醸」。

華やかな香りとキレのある飲み口が特徴で、贈答用にも選ばれています。

このほか季節限定の搾りたて生酒や斗瓶取り雫酒などもあります。市内では小江戸蔵里の明治蔵(おみやげ処、10:00〜18:00)や河越酒店で購入できます。

 



川越で日本酒三昧!おすすめモデルコース

所要時間に合わせて、半日コースと1日コースを紹介します。

 <半日コース> 蔵里の試飲から始まる「王道・飲み歩き」

【午前:小江戸蔵里で利き酒スタート】

西武新宿線の本川越駅に着いたら、徒歩3分の小江戸蔵里へ。10時の開店に合わせて明治蔵のおみやげ処で土産の下見をし、11時に昭和蔵のききざけ処が開いたら利き酒を始めます。

鏡山をはじめ埼玉各地の地酒を少量ずつ飲み比べ、気に入った銘柄を控えておくと、後の買い物で迷いません。

【ランチ:大正蔵の「八州亭」でうなぎと地酒】

昼は同じ敷地の大正蔵にある八州亭へ。うな重やひつまぶしを冷やした鏡山と合わせます。ランチのラストオーダーは14:30です。

【午後:蔵造りの街並み〜河越酒店へ】

蔵里を出たら、蔵造りの建物が並ぶ一番街を北へ歩きます。

通りの途中で、木造の鐘楼「時の鐘」が見えてきます。写真を撮ったら、その真裏にある河越酒店へ。

河越酒店では鏡山のボトルを選べ、酒粕スイーツもここで買えます。閉店は17時なので、それまでに立ち寄りましょう。時間が残れば、時の鐘の北にある菓子屋横丁に寄ってから駅へ戻ります。

 

 <1日コース> 縁結びの神社と「夜の川越」まで楽しむ

【午後:氷川神社へ足を延ばす】

時間に余裕があれば、河越酒店で買い物を済ませた後、縁結びで知られる川越氷川神社まで足を延ばしましょう。本川越駅からは東武バス(5番乗場)で「川越氷川神社」下車すぐ、小江戸巡回バスなら「氷川神社前」で降ります。

【夕方〜夜:締めの一杯】

夕方は本川越駅周辺に戻って、もう一軒。八州亭は平日も17時から夜の営業があり(ディナーのラストオーダー21時)、川越駅周辺には地酒を揃えた居酒屋もあります。

 



まとめ

川越で日本酒を楽しむなら、押さえておきたいのは次の3か所です。

  • 小江戸蔵里「ききざけ処」:埼玉県内全蔵の地酒を飲み比べ(11:00〜19:00)
  • 河越酒店:鏡山全種とCOEDOビールを購入(11:00〜17:00)
  • 八州亭:うな重・ひつまぶしを鏡山と一緒に(平日は15〜17時休憩)

ホームへ:日本の極み旅行 (BESPES)

よくある質問

1

A.「鏡山」が川越を代表する銘柄で、2007年に復活した小江戸ゆかりの酒です。埼玉県には30以上の酒蔵があり、「神亀」「花陽浴」など全国的に評価の高い銘柄も揃います。
2

A.小江戸蔵里の「ききざけ処」は11:00〜19:00、河越酒店は11:00〜17:00(年中無休)です(2026年9月時点)。河越酒店は閉店が早いので、午後の早い時間に訪れるのがおすすめです。
3

A.川越名物のサツマイモ料理、うなぎの蒲焼き、武蔵野うどんとの相性が良いです。蔵造りの町並みのうなぎ屋「小川菊」は200年以上の歴史を持つ老舗です。
4

A.池袋から東武東上線で約30分、新宿からJR・西武線で約50分です。川越駅から蔵造りの町並みまではバスで約10分。小江戸巡回バス(1日フリー乗車券600円、2026年9月時点)が便利です。