宮島観光ガイド|島全体の魅力を徹底紹介
広島県の瀬戸内海に浮かぶ宮島は、古くから「神の島」として崇められてきた、日本三景のひとつに数えられる名勝です。フェリーが宮島口桟橋を離れた瞬間、潮の香りが頬をなで、島影の向こうに朱色の大鳥居がゆっくりと姿を現す——その光景を目にしたとき、多くの旅行者が「特別な場所に来た」と実感するのではないでしょうか。
宮島の正式名称は「厳島(いつくしま)」。周囲約30kmの小さな島でありながら、年間約300万人もの観光客が訪れます。世界遺産に登録された厳島神社はもちろん有名ですが、宮島の魅力はそれだけにとどまりません。活気あふれる表参道商店街での食べ歩き、標高535mの弥山(みせん)からの絶景ハイキング、紅葉の名所もみじ谷公園、そして干潮時にしか体験できない大鳥居の根元まで歩く感動——島全体が巨大なテーマパークのように、多彩な楽しみを用意してくれているのです。
この記事では、厳島神社の詳細は厳島神社の専門記事に譲り、宮島の島全体を満喫するための観光ガイドをお届けします。表参道商店街のグルメ、弥山ロープウェイ、もみじ谷公園、大鳥居の干潮散歩、そして知る人ぞ知る穴場スポットまで、宮島観光に必要な情報を完全網羅しました。初めて訪れる方も、リピーターの方も、ぜひ参考にしてください。
宮島の概要|基本情報と島の全体像
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 広島県廿日市市宮島町 |
| 面積 | 約30.39 km² |
| 周囲 | 約31.5 km |
| 最高峰 | 弥山(みせん)標高535m |
| 人口 | 約1,600人 |
| 年間来島者数 | 約300万人(コロナ前ピーク時約465万人) |
| 世界遺産登録 | 1996年(厳島神社) |
| アクセス | 宮島口桟橋からフェリーで約10分 |
宮島は瀬戸内海に浮かぶ島々の中でも最も知名度が高い観光地のひとつです。松島(宮城県)、天橋立(京都府)と並ぶ「日本三景」に選ばれており、その美しさは江戸時代の儒学者・林春斎が1643年の著書『日本国事跡考』で絶賛したことに端を発します。
島の約77%が原生林に覆われた自然豊かな環境で、特別天然記念物の「弥山原始林」を有します。ミミズクやタヌキなどの野生動物に加え、島内には約500頭の野生の鹿が暮らしており、商店街を歩けば人懐っこい鹿たちと出会える光景も宮島ならではです。ただし、鹿にお弁当やお土産を食べられてしまうハプニングもあるので、食べ物の管理にはご注意ください。
宮島は古来より島全体が「ご神体」として信仰されてきました。そのため、かつては島内での出産や埋葬が禁じられており、現在でも島内に墓地はありません。この神聖さが、厳島神社が海上に建てられた理由のひとつとされています。「神の住む島の地面に建物を建てることは畏れ多い」という信仰から、潮の満ち引きする海上に社殿が築かれたのです。
宮島の歴史|神の島のあゆみ
古代〜平安時代:神の島の始まり
宮島が「神の島」として崇拝されるようになったのは、はるか古代に遡ります。推古天皇元年(593年)、佐伯鞍職(さえきのくらもと)が社殿を創建したと伝えられ、これが厳島神社の起源とされています。島そのものが神聖な存在であったため、人々は島に住むことすら憚り、対岸から島を拝んでいたといいます。
宮島の歴史が大きく動いたのは、平安時代末期の12世紀後半です。平清盛が安芸守に任じられたことをきっかけに、厳島神社を厚く信仰するようになりました。清盛は当時としては画期的な海上社殿を現在の規模に造営し、平家一門の守護神として崇敬しました。清盛の権力の絶頂期には、後白河法皇や高倉天皇までもが宮島を参詣し、都の貴族文化が島に持ち込まれたのです。当時の宮島は、まさに日本の政治と信仰の中心地のひとつでした。
平家が壇ノ浦の戦い(1185年)で滅亡した後も、厳島神社への信仰は途絶えませんでした。鎌倉幕府や室町幕府も社殿の修繕を行い、宮島は「西の都」と呼ばれるほどの繁栄を維持しました。特に室町時代には、島の周辺で「厳島合戦」(1555年)が行われ、毛利元就が陶晴賢を破った戦いの舞台としても歴史に名を刻みました。

江戸時代:門前町としての発展
江戸時代に入ると、宮島は信仰の場としてだけでなく、庶民の観光地としても大きく発展しました。広島藩主・福島正則や浅野氏の庇護を受け、社殿の修繕や島内の整備が進められます。参詣客が増加するにつれ、現在の表参道商店街の原型となる門前町が形成されていきました。
この時代の宮島には、旅籠(はたご)や茶屋が軒を連ね、参拝客をもてなす文化が花開きます。名物として知られる「もみじ饅頭」の原型は明治時代に生まれましたが、宮島のお土産文化そのものは江戸時代にすでに根づいていたのです。当時の旅行記には、「厳島は景色よし、食べ物よし、人情よし」と記されており、今日の宮島観光の原型がこの時代に形作られたことがわかります。
また、江戸中期の1643年には林春斎が『日本国事跡考』の中で、宮島を松島・天橋立と並ぶ「日本三景」のひとつに選定しました。この評価は現在まで受け継がれ、宮島の知名度を全国的に不動のものとしました。
近代〜現代:世界遺産の島へ
明治維新後の神仏分離令(1868年)により、宮島でも仏教施設の一部が影響を受けましたが、厳島神社そのものは国の保護を受けて守られました。明治時代には鉄道の開通や汽船航路の整備が進み、宮島へのアクセスが飛躍的に向上します。全国各地からの観光客が押し寄せ、宮島は近代的な観光地として生まれ変わりました。
1996年、厳島神社が「ユネスコ世界文化遺産」に登録されたことは、宮島の歴史にとって画期的な出来事でした。登録範囲には神社の背後に広がる弥山原始林も含まれ、自然と文化が一体となった稀有な価値が世界に認められたのです。登録後は海外からの観光客も急増し、年間来島者数はピーク時に465万人を記録しました。
近年は、2019年から約3年半にわたった大鳥居の大規模修繕工事が2022年末に完了し、鮮やかな朱色が蘇りました。約70年ぶりとなるこの大修繕には約4万枚のヒノキの皮が使用され、伝統技法を守りながら最新の防腐処理も施されています。現在の宮島は、伝統と革新が調和する「生きた遺産」として、世界中の旅行者を魅了し続けています。
宮島のおすすめスポット|島歩きの見どころ
宮島は小さな島ながら、一日では回りきれないほど多くの見どころがあります。厳島神社の詳細は厳島神社の記事をご覧いただくとして、ここでは島全体の観光スポットを厳選してご紹介します。
表参道商店街(清盛通り)|食べ歩きの王道
フェリー桟橋から厳島神社に向かう約350mの道のりに、約70軒の店舗が軒を連ねるのが表参道商店街です。別名「清盛通り」とも呼ばれ、宮島観光の出発点であり、同時に最大のグルメスポットでもあります。
商店街に足を踏み入れた瞬間、焼き牡蠣の香ばしい煙と、もみじ饅頭が焼き上がる甘い香りが混ざり合い、食欲を刺激します。通りの両側には、宮島名物の穴子飯を提供する老舗料亭、揚げもみじ饅頭の実演販売、手焼きせんべいの店、そして広島レモンを使ったスイーツショップなどが所狭しと並びます。
食べ歩きの定番は、まず「揚げもみじ」。もみじ饅頭を衣で包んでサクッと揚げたもので、外はカリカリ、中はしっとりとした食感のコントラストが絶品です。価格は1本190円前後とお手頃で、あんこ・クリーム・チーズなど複数のフレーバーから選べます。次に「焼き牡蠣」。瀬戸内海の栄養豊富な海水で育った広島産の牡蠣を、殻ごと炭火で焼き上げたもの。プリッとした身にレモンを一搾りすれば、潮の旨みが口いっぱいに広がります。2個で500円前後が相場です。
商店街をゆっくり歩いて食べ歩くなら、所要時間は約1〜1.5時間を見ておくとよいでしょう。午前中の早い時間帯は比較的空いており、人気店も待ち時間なしで楽しめます。

弥山(みせん)|ロープウェイと山頂からの絶景
宮島の最高峰・弥山は、標高535mながら瀬戸内海を360度見渡せる圧巻の展望が待っています。弘法大師空海が806年に修行したとされる霊山で、山頂付近には空海が灯したとされる「消えずの火」が1200年以上も燃え続ける霊火堂があります。この火は、広島平和記念公園の「平和の灯」の元火のひとつとしても知られています。
弥山へのアクセスは、宮島ロープウェイが便利です。紅葉谷駅から乗車し、途中で乗り換えを挟んで獅子岩駅まで約15分。ロープウェイからは、眼下に広がる紅葉谷の森と瀬戸内海の多島美が楽しめます。特に紅葉シーズンの10月下旬〜11月中旬は、山肌が赤や黄に染まり、空中散歩の醍醐味を存分に味わえます。ロープウェイの料金は往復1,840円(大人)です。
獅子岩駅から山頂の展望台までは、徒歩で約30分の登山道を歩きます。途中には巨大な花崗岩が折り重なる「くぐり岩」や、空海ゆかりの「三鬼堂」など、見どころが点在しています。山頂展望台に立つと、瀬戸内海に浮かぶ無数の島々、遠くに四国の山並み、天気がよければ山口県の方向まで見渡せます。初代内閣総理大臣の伊藤博文は弥山からの景色を「日本三景の真価は弥山の頂上からの眺望にあり」と絶賛しました。
もみじ谷公園|紅葉の名所と渓谷美
厳島神社の背後に広がるもみじ谷公園は、その名の通り約700本のモミジが群生する紅葉の名所です。公園内を流れる紅葉谷川の清流沿いに遊歩道が整備されており、四季折々の自然を楽しみながら散策できます。
紅葉の見頃は例年11月中旬〜下旬。この時期、公園内の朱塗りの橋と燃えるような紅葉のコントラストは、まさに絵画のような美しさです。散策路を歩くと、足元でカサカサと落ち葉が鳴り、頭上からは木漏れ日が差し込み、渓流のせせらぎが心地よいBGMとなります。写真撮影の人気スポットとして、赤い欄干の橋をモミジが覆うポイントがSNSでも話題です。
紅葉シーズン以外も魅力的です。春は新緑のもみじが爽やかな緑のトンネルを作り、夏は木陰が涼を提供してくれます。冬の静かな公園を歩くのもまた格別で、観光客の少ない中、自然の音だけが響く空間を独り占めできます。公園は入場無料で、散策の所要時間は約30〜45分。弥山ロープウェイの紅葉谷駅も公園内にあるため、弥山ハイキングと組み合わせるのがおすすめです。
大鳥居の干潮散歩|海の中の鳥居を間近で体験
宮島のシンボルである大鳥居は、満潮時には海に浮かんでいるように見えますが、干潮時には海底が現れ、鳥居の根元まで歩いて行くことができます。この「干潮散歩」は、宮島でしか体験できない唯一無二のアクティビティです。
大鳥居の高さは約16.6m、重さは約60トン。自らの重みだけで海底に立っているという驚きの構造で、6本の柱脚が砂地に埋め込まれています。干潮時に近づくと、柱に付着したフジツボや海藻が確認でき、海に立ち続ける鳥居の迫力を肌で感じることができます。柱の根元を見上げると、その巨大さに圧倒されるはずです。
干潮散歩を楽しむためには、潮の満ち引きの時間を事前にチェックすることが重要です。宮島観光協会の公式サイトで潮汐表が公開されており、干潮時刻の前後約2時間が歩ける時間帯の目安です。特に大潮の干潮時は海底がより広く露出し、鳥居だけでなく厳島神社の社殿の下の砂浜も歩けます。足元は砂地なので、歩きやすい靴を履いていくのがポイントです。夕暮れ時の干潮に合わせれば、鳥居越しに沈む夕日を間近で眺める贅沢な体験も可能です。
五重塔と千畳閣(豊国神社)|歴史的建造物の穴場
表参道商店街の途中、小高い丘の上に堂々とそびえるのが、朱塗りの五重塔と千畳閣(豊国神社)です。観光客の多くが厳島神社に直行してしまうため、意外と見落としがちな穴場スポットですが、宮島の歴史と建築美を体感するには欠かせない場所です。
五重塔は1407年(応永14年)に建立された高さ約27.6mの塔で、和様と唐様を融合させた独特の建築様式が特徴です。内部は非公開ですが、外観だけでも圧倒的な存在感があります。朱色の塔が青空に映える姿は、宮島を代表する撮影スポットのひとつです。
五重塔の隣に建つ千畳閣は、豊臣秀吉が1587年に戦没者供養のために建立を命じた大経堂です。畳857枚分の広さがあることから「千畳閣」と呼ばれています。秀吉の死によって未完成のまま現在に至っており、天井板が張られていない独特の開放感があります。堂内に上がると(昇殿料100円)、柱の間から海風が吹き抜け、眼下に厳島神社の社殿と瀬戸内海を一望できます。夏場は天然のクーラーのような涼しさで、床に座って景色を眺めていると時間を忘れてしまいます。
宮島グルメガイド|絶対食べたい名物4選
宮島観光の大きな楽しみのひとつが、島ならではのグルメです。瀬戸内海の恵みと広島の食文化が融合した宮島グルメは、「食」目的で訪れる観光客も多いほど充実しています。ここでは、宮島を訪れたら必ず食べたい名物を厳選してご紹介します。
穴子飯|宮島のご当地グルメの代名詞
宮島グルメの最高峰とも言えるのが「穴子飯」です。瀬戸内海の穴子は、エサが豊富な環境で育つため身がふっくらと柔らかく、脂の乗りが絶妙。この穴子を秘伝のタレで焼き上げ、タレを染み込ませたご飯の上に敷き詰めたのが穴子飯です。
老舗の「あなごめし うえの」は、1901年創業の超人気店。元々は宮島口駅の駅弁として販売されたのが始まりで、120年以上の歴史を持ちます。注文を受けてから炭火で焼き上げる穴子は、表面がパリッと香ばしく、中はふんわりジューシー。甘辛い醤油ダレが穴子の旨みを引き立て、ご飯に染みたタレの風味との一体感は感動的です。価格は一人前2,200円〜2,500円程度。人気店は1〜2時間待ちになることもあるので、開店直後か平日の訪問がおすすめです。
もみじ饅頭|宮島土産の定番を食べ比べ
宮島の土産と言えば、何はなくとも「もみじ饅頭」です。もみじの葉を象ったカステラ生地の中に餡を詰めたこの銘菓は、明治時代に旅館の女将の依頼で和菓子職人が考案したと伝えられています。現在、島内には約10社のもみじ饅頭メーカーが存在し、それぞれに味や食感が異なるのが面白いところです。
定番のこし餡はもちろん、最近ではチョコレート、抹茶、クリーム、チーズなど多彩なフレーバーが登場しています。さらに人気なのが「揚げもみじ」——もみじ饅頭に衣を付けてカリッと揚げたもので、温かいうちに頬張ると、サクサクの衣の中からとろりと餡が溢れ出し、焼きたてとは全く異なる美味しさを堪能できます。各店舗で味比べをしながら表参道商店街を歩くのも、宮島観光の醍醐味のひとつです。

焼き牡蠣|瀬戸内海の恵みを殻ごと豪快に
広島は日本一の牡蠣の産地であり、宮島周辺の海域でも牡蠣の養殖が盛んです。フェリーから見える海上の筏(いかだ)は牡蠣の養殖筏で、この豊かな海が育んだ牡蠣を最もシンプルに味わえるのが「焼き牡蠣」です。
表参道商店街やフェリー桟橋周辺の店先では、大ぶりの牡蠣を殻ごと炭火で焼く光景が見られます。殻がパカッと開いた瞬間に立ち上る磯の香りは、食べる前から食欲をそそります。ぷっくりと膨らんだ身にレモンを搾り、ツルッと口に含むと、濃厚なミルクのような甘みと潮の風味が広がります。牡蠣のシーズンは10月〜3月ですが、夏場も「岩牡蠣」を提供する店があり、一年を通して楽しめます。焼き牡蠣は2個500円前後、牡蠣フライや牡蠣カレーパンなどのアレンジメニューも人気です。
宮島ビールと地酒|島で味わうクラフトドリンク
宮島観光の締めくくりに、島内のクラフトビールや日本酒はいかがでしょうか。「MIYAJIMA BREWERY」では、宮島の水で仕込んだオリジナルクラフトビールを提供しており、瀬戸内海を眺めながら飲む一杯は格別です。ペールエールやヴァイツェンなど数種類が揃い、グルメの余韻をビールで流し込む贅沢な時間を過ごせます。
また、広島県は日本有数の酒どころでもあります。宮島の土産物店では、西条(東広島市)の銘酒をはじめとする地酒が豊富に揃っています。広島の日本酒は軟水仕込みならではのまろやかな味わいが特徴で、牡蠣や穴子との相性も抜群です。帰りのフェリーを待つ間に、桟橋近くの酒店で利き酒を楽しむのも通な過ごし方です。

宮島のモデルコース|効率よく島を満喫する回り方
半日コース(約4時間):定番スポットを凝縮
限られた時間で宮島の魅力を効率よく味わうなら、以下の半日コースがおすすめです。
10:00 宮島桟橋到着。海岸沿いの遊歩道を歩きながら厳島神社方面へ。途中、鹿に出迎えられます。
10:15 表参道商店街を散策。揚げもみじ饅頭を食べ歩き。
10:45 厳島神社を参拝(所要約30〜40分)。
11:30 五重塔・千畳閣を見学(所要約20分)。
12:00 表参道商店街で穴子飯のランチ。焼き牡蠣もぜひ。
13:00 大鳥居周辺を散策(干潮時間なら根元まで歩く)。
13:30 お土産購入後、フェリーで宮島口へ。
1日コース(約7時間):弥山ハイキング込みの完全制覇
時間に余裕がある方には、弥山ハイキングを組み込んだ1日コースをおすすめします。
9:00 宮島桟橋到着。海岸沿いを厳島神社方面へ。
9:20 厳島神社を参拝。
10:00 もみじ谷公園を散策しながらロープウェイ紅葉谷駅へ。
10:30 ロープウェイで獅子岩駅へ。弥山山頂まで登山(往復約1.5時間)。
12:30 ロープウェイで下山。
13:00 表参道商店街で穴子飯ランチ。
14:00 五重塔・千畳閣を見学。
14:30 町家通りを散策。地元の人も通う静かな裏通りで、古い町家を改装したカフェやギャラリーを巡る。
15:00 干潮時間に合わせて大鳥居散歩(潮汐表を要確認)。
15:30 お土産購入、クラフトビールで乾杯。
16:00 フェリーで宮島口へ。
観光のコツ・注意点
宮島観光をより快適に楽しむためのポイントをまとめます。まず、潮汐表の確認は必須です。大鳥居の干潮散歩を楽しむために、宮島観光協会の公式サイトで事前に潮の時間をチェックしましょう。次に、歩きやすい靴を履くこと。島内は坂道や石畳が多く、弥山ハイキングを予定するなら運動靴が安心です。
鹿への食べ物やりは禁止されています。鹿がビニール袋やパンフレットを食べてしまう事故も報告されているので、荷物の管理にはご注意を。また、ゴールデンウィークや紅葉シーズンの週末は非常に混雑するため、平日や早朝の訪問がおすすめです。フェリーは15分間隔で運行しており、最終便は21:00頃ですが、季節によって変動するため事前確認を忘れずに。
周辺の観光スポット
広島平和記念公園・原爆ドーム
宮島から最もアクセスしやすい周辺観光地が、広島平和記念公園です。宮島口駅からJR山陽本線で広島駅まで約28分、そこから路面電車で約15分で到着します。世界遺産の原爆ドームと平和記念資料館は、広島を訪れたなら必ず足を運びたい場所です。宮島と合わせて、広島県が誇る2つの世界遺産を1日で巡ることが可能です。
岩国・錦帯橋
宮島口から西へ約30分、山口県岩国市にある錦帯橋は、5連のアーチが美しい日本三名橋のひとつです。1673年に架橋された木造橋で、釘を一本も使わない精巧な技術は建築ファン垂涎の的。錦帯橋から望む岩国城と桜のコラボレーションは春の絶景として知られています。宮島とセットで訪れれば、広島・山口の名所を効率よく楽しめます。
瀬戸内海の島巡り
宮島を起点に、瀬戸内海の島巡りを楽しむのも魅力的なプランです。広島港からは、うさぎの島として有名な大久野島(竹原市)や、レモンの島・生口島(尾道市)への高速船が出ています。瀬戸内海の穏やかな海と個性豊かな島々を巡ることで、宮島だけでは味わえない「瀬戸内文化圏」の奥深さを体感できるでしょう。

アクセス方法
電車でのアクセス
宮島へはJR山陽本線「宮島口駅」または広島電鉄「広電宮島口駅」が最寄りです。広島駅からJR山陽本線で約28分(420円)、広島電鉄で約70分(270円)で宮島口に到着します。JRは速くて快適、広島電鉄は途中の風景を楽しみたい方におすすめです。宮島口駅から宮島口桟橋までは徒歩約5分です。
フェリーでのアクセス
宮島口桟橋からは、JR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船の2社が運航しています。所要時間はどちらも約10分で、料金は片道200円(大人)です。JR西日本宮島フェリーは大鳥居に接近する航路を通るため、船上からの写真撮影に最適です。始発は6:25頃、最終は22:14頃(季節により変動)で、日帰り観光にも十分対応できます。
車でのアクセス
車の場合は、山陽自動車道「廿日市IC」または「大野IC」から宮島口へ約10〜15分です。ただし、宮島島内は一般車両の乗り入れが制限されているため、宮島口周辺の駐車場に車を停めてフェリーで渡るのが基本です。宮島口周辺には市営駐車場(1日1,000円〜)やコインパーキングがありますが、繁忙期は午前中に満車になることが多いので、早めの到着がおすすめです。
おすすめのアクセス方法
最もスムーズなアクセスは、広島駅からJR山陽本線で宮島口駅へ向かい、JR西日本宮島フェリーに乗り換えるルートです。JRの場合、宮島口駅からフェリー桟橋まで屋根付きの連絡通路で接続しているため、雨の日も安心です。交通系ICカード(Suica、ICOCAなど)が電車・フェリーとも利用可能で、切符を買う手間も省けます。

まとめ
宮島は、世界遺産の厳島神社だけでなく、島全体が多彩な魅力に溢れた観光地です。表参道商店街の食べ歩きでは穴子飯や焼き牡蠣に舌鼓を打ち、弥山ロープウェイでは瀬戸内海の絶景に息を呑み、干潮時の大鳥居散歩では古の神聖さを肌で感じることができます。
半日あれば定番スポットを網羅でき、1日かければ弥山ハイキングや裏通り散策まで堪能できる、コンパクトながら奥深い島——それが宮島です。広島平和記念公園と合わせて、広島の2つの世界遺産を巡る旅を計画してみてはいかがでしょうか。
なお、厳島神社の歴史や見どころについて詳しく知りたい方は、厳島神社の詳細ガイドもぜひご覧ください。宮島の魅力を余すところなく体験する旅の参考になれば幸いです。
よくある質問(FAQ)
Q1. 宮島観光にはどのくらいの時間が必要ですか?
定番スポットを巡る場合は約4時間、弥山ハイキングを含めた島全体の観光には約7時間が目安です。表参道商店街での食べ歩きと厳島神社参拝だけなら2〜3時間でも楽しめます。
Q2. 宮島の入島料はかかりますか?
2023年10月から「宮島訪問税」として1人100円が導入されています。フェリー乗船時に運賃と合わせて徴収されます。厳島神社の参拝料は別途300円(大人)です。
Q3. 宮島観光のベストシーズンはいつですか?
最も人気なのは紅葉シーズンの11月中旬〜下旬ですが、桜の春(3月下旬〜4月上旬)や、管絃祭が行われる夏(旧暦6月17日)も見応えがあります。混雑を避けたい方は、1〜2月の冬場が穴場で、澄んだ空気の中で静かな宮島を満喫できます。
Q4. 宮島で大鳥居の根元まで歩けるのはいつですか?
干潮時の前後約2時間が歩ける目安です。潮汐は毎日異なるため、宮島観光協会の公式サイトで潮汐表を確認してください。特に大潮の日は海底が広く露出し、歩きやすくなります。
Q5. 宮島に宿泊するメリットはありますか?
日帰り観光客がいなくなった夕方以降の宮島は、昼間とは別世界の静けさに包まれます。ライトアップされた大鳥居や厳島神社の幻想的な夜景は宿泊者だけの特権です。また、早朝の人がいない神社を参拝できるのも大きなメリットです。島内には老舗旅館からリーズナブルなゲストハウスまで多彩な宿泊施設があります。


