渋谷駅エリアについて|歴史や概要を詳しく解説

🕓 2024/5/15
#文化

渋谷の歴史や概要を詳しく解説

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 目次

  1. 渋谷の概要
  2. 渋谷の歴史
  3. 渋谷のいくべきスポット
  4. センター街とかつての若者の文化
  5. 渋谷のイベントと祭り


はじめに

渋谷は、東京都の中心部に位置し、国内外から注目される若者の文化とファッションの発信地として広く知られています。このエネルギッシュな地区は、独特のストリートカルチャー、先進的なテクノロジー、そして無限のクリエイティビティが融合する場所として、多くの人々に愛されています。

渋谷の魅力は、かつての昭和時代から続く伝統や、若者によって形成された新しい文化的アイデンティティが、今もこの街の隅々に息づいています。また、渋谷駅周辺の再開発は、都市の未来への一歩を象徴しています。新しいビルが次々と立ち上がり、旧来のランドマークと新しいスカイラインが共存する景観は、渋谷の進化を物語る証です。

この記事では、渋谷の概要から歴史、必見のスポット、若者文化の変遷、および地元のイベントや祭りまで、渋谷の多様な顔を深掘りしていきます。渋谷の全てを紐解く旅に、どうぞお付き合いください。

 

 

1. 渋谷の概要

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渋谷は、東京都の特別区で、国際的にも知られる若者の文化とファッションの中心地です。渋谷駅は日本の主要な交通ハブの一つであり、何十万人もの人々が毎日利用しています。その前に広がるスクランブル交差点は、「世界で最も忙しい交差点」としても有名で、一度に数千人が横断する光景は渋谷の象徴とも言えます。この交差点は、多くの映画や写真にも登場し、東京を代表する観光スポットの一つです​。

特に若者向けのファッションが豊富で、最新トレンドの服からヴィンテージ、ストリートウェアまで、幅広いスタイルが揃います。有名なセンター街やキャットストリート、さらには高感度なファッションビル「渋谷109」など、ショッピングスポットが集中しています。これらのエリアは、日本国内外の若者にとっての買い物天国として知られています。

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夜になると渋谷はさらに異なる顔を見せます。多くのクラブ、バー、ライブハウスがこのエリアに集まり、国内外のDJやバンドが演奏を行うなど、エネルギッシュなナイトライフが楽しめます。特に若者に人気のスポットであり、週末には多くの人で賑わいます​。

渋谷の再開発は、地域の顔を一新する大規模なプロジェクトです。特に渋谷駅周辺の変貌は顕著で、新しい商業施設の建設が目立ちます。この開発は渋谷をよりモダンでアクセスしやすい場所に変貌させています。特に駅周辺では、新しい商業施設の建設が進んでおり、既存のランドスケープに新たなダイナミズムをもたらしています。

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さらに、渋谷は文化的な側面も豊かで、芸術や音楽のイベントが頻繁に開催され、多様なアートギャラリーやパフォーマンススペースが点在しています。これらの文化施設は、渋谷の革新的な精神を象徴しており、訪れる人々に新しい刺激を提供し続けています。



 

 

 

2. 渋谷の歴史

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渋谷の歴史は多様で豊かなものであり、その成長と変遷は東京の発展と密接に関連しています。以下は、渋谷の歴史の概要です。

始まりと江戸時代

渋谷の地名の起源は確定的ではありませんが、渋谷という名前が登場するのは平安時代からとされています。もともとは農業地帯であり、特に井の頭天然湧水群の水源として重要でした。江戸時代には、渋谷は甲州街道の宿場町として栄え、多くの旅人が利用する交通の要所でした。

近代化と鉄道の到来

1885年、山手線の開通に伴い渋谷駅が設置され、渋谷は東京都心への重要なアクセスポイントとなりました。これが渋谷の近代化のきっかけとなり、次第に商業地としての地位を築いていきました。1930年代には東横線が開通し、さらに発展を遂げ、商業施設や文化施設が増え始めました​ 。

戦後の発展と文化の花開

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第二次世界大戦後、渋谷は急速に再開発され、多くの企業が進出。1964年東京オリンピックの際には、渋谷は国際的な注目を浴びました。1970年代から1980年代にかけては、若者文化の中心地として特に知られるようになり、ファッションや音楽、アートのトレンドが生まれる場所となりました​ 。

 

平成時代のファッションムーブメント

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・ギャル

1990年代後半から2000年代初頭にかけて、ギャルが渋谷を中心に爆発的な人気を博しました。この文化は、派手なメイクや過激なファッションが特徴で、渋谷109などの商業施設がこの流行の中心地となりました。ギャルは、自己表現としてのファッションを追求し、日本全国、さらには世界中の若者文化に多大な影響を与えました​ (Wikipedia)​。

・ギャル男
ギャル文化に影響を受け、男性版である「ギャル男」も登場しました。彼らは、カラフルな衣服、派手なヘアスタイル、タンニングされた肌で、新しい男性の美学を示しました。ギャル男は、ファッションだけでなく、ライフスタイル全般においてもその独自性を示していました。

・ファッションの最先端
渋谷は、ストリートファッションのトレンドセッターとしても知られています。ハラジュクと共に、若者が集まる場所として多くのメディアに取り上げられ、国内外のデザイナーやファッション愛好家が注目する地区となりました。ここで生まれた多くのファッショントレンドは、その後の日本のファッション業界に大きな影響を与えています。

現代

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2000年代に入ると、渋谷は再び大規模な再開発が進み、新しい商業施設、オフィスビル、アートスペースが次々と建設されました。特に注目されるのは、「渋谷ヒカリエ」や「渋谷ストリーム」などの新しいランドマークです。これらの開発は渋谷の更なる活性化を促し、国際的なビジネスや文化のハブとしての役割を強化しています。

渋谷の歴史は、単なる商業地の発展にとどまらず、日本の近代化、文化進化の一端を担う重要な地域として、今日もなお進化を続けています。

 

 

 

3. 渋谷のいくべきスポット

スクランブル交差点

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渋谷スクランブル交差点は、世界で最も忙しい交差点の一つであり、渋谷駅のハチ公口前に位置しています。この交差点は、車が一斉に止まると同時に、四方八方から歩行者が一斉に道を渡り始める「スクランブル交差点」として知られています。その壮観な光景は多くの映画やCM、写真などで頻繁に登場し、渋谷を象徴する風景となっています。

この交差点の周囲には、大型の電子広告板や多数のショップ、カフェ、レストランが軒を連ね、日夜多くの人々で賑わっています。特に夜になるとネオンの光に照らされる交差点は、一層活気に満ち、東京のダイナミックな都市生活を象徴する光景を提供します。観光客はこの交差点を背景に写真を撮るのが一つのハイライトであり、渋谷を訪れた際にはぜひ体験してほしい瞬間です。

 

センター街

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渋谷センター街は、渋谷の若者文化の中心地として知られており、多くのカフェ、ファストファッション店、ゲームセンターが集まっています。この活気あふれる通りは、日本の最新トレンドを体感できる場所として、国内外から多くの訪問者を引き寄せています。センター街を歩けば、常に新しいファッションや音楽が目に飛び込んできます。

ショッピングだけでなく、様々な飲食店やエンターテイメント施設も楽しむことができます。若者に人気のアパレルショップから、ユニークなカフェやレストランまで、多彩な選択肢が揃っています。また、夜にはネオンライトで彩られ、異国情緒あふれるナイトライフが楽しめることでも有名です。

 

ノンベイ横丁

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渋谷駅近くにあるノンベイ横丁は、昭和時代の雰囲気を色濃く残す魅力的な場所です。この狭い横丁は、多くの小さなバーが並び、地元の人々や観光客が交流を楽しむ隠れたスポットとなっています。各バーは数席しかなく、訪れる人々に親密な飲酒体験を提供します。日本酒や焼酎をはじめとする多種多様なドリンクが楽しめ、個性的なバーテンダーが出迎えてくれます。

ノンベイ横丁は、渋谷の喧騒から一歩離れた場所に位置しており、訪れる人々にはタイムスリップしたかのような感覚を提供します。

 

円山町

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渋谷のナイトライフを象徴する円山町は、数多くのクラブやバーが軒を連ねる地区で、夜遅くまで活気に溢れています。特に週末には、ダンスや音楽を楽しむ若者たちで賑わい、東京の夜を象徴するスポットとして知られています。円山町のクラブは、国内外からのDJがプレイすることで知られ、最先端の音楽とともに一晩中エネルギッシュな時間を過ごすことができます。

このエリアのバーは、ジャズ、ロック、エレクトロニックなど多岐にわたるジャンルの音楽を提供しており、訪れる人々に忘れがたい体験を提供します。また、バーテンダーたちはそれぞれのバーで独自のカクテルを創作し、訪れる人々を楽しませています。


道玄坂

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渋谷の喧騒から少し離れた場所に位置する道玄坂は、多くの居酒屋や飲食店が軒を連ねています。この坂は、渋谷の夜の顔を象徴する場所としても知られており、地元の人々だけでなく、観光客にも人気のスポットです。居酒屋では、さまざまな日本酒や焼酎を楽しむことができ、日本のローカルフードを堪能することが可能です。

特に、道玄坂は多様な飲食店が集まるエリアで、寿司からラーメン、現代的なカフェまで、幅広い選択肢があります。また、このエリアには「ラブホテルヒル」と呼ばれる区域もあり、ユニークなデザインのホテルが立ち並んでいます。。

 

渋谷ストリーム

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渋谷ストリームは、旧東横線渋谷駅の跡地に建てられた施設で、オフィススペース、商業施設、イベントホールが整備されています。渋谷川に沿った開放的なデザインが特徴で、新たなコミュニティの形成に寄与しています。この施設は、多目的に利用される新しいシビックスペースとして、地域の再活性化に大きく貢献しています。

商業施設には、様々なレストランやカフェが入っており、ショッピングや食事を楽しむことができます。また、渋谷ストリームホールというイベントスペースでは、コンサートや展示会など、多彩なイベントが開催されています。

 

スクランブルスクエア

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渋谷駅直上に位置するスクランブルスクエアは、多数のショップやレストラン、オフィスが入居する高層ビルです。この施設は、渋谷の新たなランドマークとして、地域の商業と文化の活性化に貢献しています。ビルの最上部には「渋谷スカイ」という展望施設があり、ここからは東京の360度のパノラマが楽しめます。都市の活気とともに、美しい景観を一望できるこの展望デッキは、新たな観光の目玉となっています​。

 

渋谷ヒカリエ

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渋谷ヒカリエは、ショッピングと文化活動が融合した34階建ての複合施設です。このビルは、多目的に利用されており、地上階には様々なファッションブランドのショップや飲食店が並び、多くの人々で賑わっています。特にビル内の劇場や展示スペースは、アートやカルチャーに触れることができるため、文化的な体験を求める訪問者にとって魅力的なスポットとなっています​。

渋谷109

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渋谷109は、ファッションの最先端を行くショッピングモールで、特に若者向けのブランドが豊富です。このショッピングセンターは、渋谷のファッションカルチャーの中心地として、国内外から多くの若者が訪れる場所となっています。1979年にオープンして以来、渋谷109は「イチマルキュー」として親しまれ、数多くのトレンドがここから生まれています。

建物は、独特な円筒形のデザインで、内部には10階建ての各フロアに様々なアパレルショップ、アクセサリーストア、美容関連の店舗が入っています。ここでは、最新のファッショントレンドを反映した商品が数多く取り揃えられており、特にギャル文化の影響を受けたファッションアイテムが人気です。

 

ミヤシタパーク

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ミヤシタパークは最近リニューアルされた公園で、ショッピングエリア、飲食店、スポーツ施設が完備されています。都市のオアシスでリラックスするのに最適な場所です。この公園は、渋谷の喧騒から一歩離れた空間を提供し、訪れる人々に安らぎをもたらします。公園内には、様々なレストランがあり、グローバルキュイジーヌからローカルフードまで幅広い選択肢が楽しめます。

また、ミヤシタパークには複数のファッションブランドが出店しており、最新のトレンドを反映したショッピングが可能です。スポーツ愛好者のための設備も充実しており、スケートボードエリアやクライミングウォールなどが設けられています。屋上には広々とした公園があり、市街地の景色を一望しながらリラックスできるスペースも提供されています。

 

 

 

 

4. センター街とかつての若者の文化

渋谷のセンター街は、日本の若者文化の発信地として長年にわたり知られています。このエリアは、ショッピング、エンターテイメント、そして文化の交差点であり、特に1990年代から2000年代初頭にかけて、ヒップホップ、ギャル文化の中心地として有名でした。

スクリーンショット 2024-05-17 0.01.32平成のギャル文化

スクリーンショット 2024-05-18 8.26.18独特のファッションスタイルとライフスタイルを持つ若者たちによって形成され、渋谷109などの商業施設がそのトレンドを加速させました。派手な髪色、過剰なメイク、個性的な服装が特徴的で、この文化は日本の若者文化に大きな影響を与え、後のファッションやポップカルチャーにも多くの影響を残しました。

ギャルたちはセンター街でショッピングを楽しんだほか、同じ趣味を持つ友人と集まり、新しいスタイルの情報交換をしたりしていました。特に渋谷109は、ギャルファッションの最新トレンドが集まる場所として、若者たちにとって必須の訪問地でした。このエリアの店舗は、ギャル向けの商品を積極的に取り入れ、彼らのファッションニーズに応えることで、さらに多くのギャルが集まるようになりました。

 

ヒップホップ文化

センター街は渋谷のヒップホップ文化とも深く関連しています。
1990年代にヒップホップが日本で広まり始めた際、センター街はそのカルチャーを受け入れる重要な場となりました。渋谷は日本ヒップホップシーンの中心地となり、チーマーカルチャーやヒップホップが同時に花開いた時期がありました。センター街の店舗は、ヒップホップに影響を受けたファッションアイテムを多く取り揃えることで、若者たちのスタイルの一部としてヒップホップファッションを取り入れました。

特に注目すべきは、キングギドラのリーダーであるK DUB SHINEやNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDのメンバーなど、ヒップホップ界のカリスマたちが渋谷を舞台に活動を展開したことです。彼らはセンター街やその周辺で集まり、ヒップホップ音楽を通じて強烈なメッセージを発信し続けました。アールビル前や宇田川町といった場所は、これらのアーティストにとって重要な集まりの場所となり、彼らの活動は後の世代に大きな影響を与えました。

この時代、集まった若者たちは、ただ時間を過ごすだけでなく、文化的なムーブメントを生み出していました。この地域のクラブやバーは、ヒップホップ音楽を中心にしたイベントを頻繁に開催し、新しいアーティストの発表の場としても機能していました。

 

 

 

5. 渋谷のイベントと祭り

金王八幡宮 例大祭

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「金王八幡宮 例大祭」は、毎年9月に渋谷で開催される最大の祭りです。この祭りは青山や渋谷区域の祭礼として知られており、五穀豊穣や街の繁栄、氏子崇敬者の無病息災を祈願するために行われます。祭りのハイライトは、渋谷の町を練り歩く「神輿パレード」で、地元住民や訪れた観光客にとって見逃せないイベントとなっています。神輿が渋谷の狭い通りを通る様子は、参加者にとっても観る人にとってもエネルギッシュで魅力的な体験です。

渋谷ハロウィーン

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渋谷ハロウィーンは、10月の終わりに渋谷で行われる非公式のイベントで、日本国内外から数多くの人々が参加します。この期間、多くの若者や観光客が仮装をして街に繰り出し、渋谷の夜を彩ります。渋谷ハロウィーンは特に知名度が高く、その規模と参加者の多さから、近年では社会的な課題や治安問題などが注目されることもあります。それにもかかわらず、このイベントは毎年多くの注目を集め、日本のハロウィーン文化の一環として定着しています。

 

 

 

さいごに

渋谷は、その独特のストリートカルチャー、進行中の再開発、そして豊富なイベントで知られる東京の中心地です。世界的に有名なスクランブル交差点や、渋谷109のようなファッションの発信地として、若者文化の象徴です。歴史的には、江戸時代の宿場町から始まり、ギャル文化やヒップホップの発展の場として、時代の変遷を映し出してきました。

年間を通じて開催される金王八幡宮例大祭や渋谷ハロウィーンなどのイベントは、この地域の活力とコミュニティの結束を示しています。渋谷駅周辺の大規模な再開発は、新しいランドマークの建設と共に、渋谷を国際的なビジネスと文化のハブへと変貌させています。このような歴史と現代のダイナミクスが融合する渋谷は、訪れる人々に刺激的な体験を提供し続けており、その進化はこれからも多くの注目を集めるでしょう。