島根県の厳選ホテル3選(1回は泊まりたいこだわりの和室旅館)

🕓 2025/6/8
#ホテル

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 目次

    1. 「皆美館」 -歴史と伝統の宿
    2. 「佳翠苑 皆美」 -伝統と革新が融合した寛ぎの宿
    3. 「IZUMO HOTEL THE CLIFF」  -自然と一体化する絶景リゾート


島根県について

島根県は、日本海に面した山陰地方に位置し、古代より神話と歴史の息づく地として知られています。出雲大社をはじめとする由緒ある神社仏閣や、石見銀山などの世界遺産、そして美しい海岸線や里山の自然が織りなす、多彩な魅力が詰まった地域です。
松江城や城下町の風情漂う松江の街並み、日本庭園で名高い足立美術館、縁結びの聖地出雲大社など、歴史と文化の豊かさを体感できます。一方、隠岐諸島の荒々しい海岸美や宍道湖の夕景など、自然の絶景も数多く存在します。

観光面では、石見銀山の町並み散策や松江堀川めぐり、玉造温泉での癒やしのひととき、隠岐諸島での島旅体験など、歴史・文化・自然が融合したユニークな旅が楽しめます。

そんな島根県を訪れる際に、特別な滞在を提供する厳選高級ホテル3選を以下にご紹介します。




 

島根県の厳選和室旅館3選

1. 「皆美館 」-歴史と伝統の宿 

main_slide01-1出典:  皆美館 公式HP

 ■「 皆美館 」の魅力

明治21年、城下町松江の宍道湖畔に「酢屋」から「旅籠」として創業した「皆美館」は、以来130年以上にわたり、多くの文人墨客に愛され続ける歴史深い老舗旅館です 。その佇まいは、日本の伝統旅館が持つべき風格を今に伝え、訪れる者を温かく迎え入れます。

代々受け継がれる伝統の味が三位一体となり、他では味わえない特別な滞在を約束してくれるでしょう。 ​

 1. 文人墨客の愛した空間と歴史の息吹

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皆美館の歴史は、日本の文学史や芸術史と深く結びついています。皇族の方々をはじめ、芥川龍之介、川端康成、高浜虚子、岡本太郎、小泉八雲、志賀直哉といった錚々たる文化人、芸術家たちがこの宿を訪れ、その静謐な空間で思索を深め、作品の着想を得たと言われています。

特に、詩人・島崎藤村が令息と共に滞在し、紀行文『山陰土産』に松江の風光の美しさや皆美館の居心地の良さを記したことは有名です。当初三泊の予定が五泊となり、その際に宿の主人のために揮毫した「芭蕉の言葉」は今も床の間に飾られ、藤村が過ごした部屋は「藤村の間」として当時の面影をそのままに大切に保存されています 。

館内には、これらの文人墨客が遺した書画や作品が「いにしえラウンジ古都里」や玄関ギャラリー、フロントなど、至る所にさりげなく展示されており、まるで美術館を巡るかのように、歴史と芸術の香りに満ちた時間を過ごすことができます。

 

 2. 宍道湖を借景とする枯山水式の湖畔庭園

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皆美館の大きな魅力の一つが、宍道湖の雄大な景色を巧みに取り入れた枯山水式の湖畔庭園です。この庭園には、幹に亀甲割の模様が現れる樹齢二百有余年の出雲松や、茶寮の中心に佇む樹齢三百余年にもなる比類なき名木など、歴史を物語る松が十五本も植樹されており、白砂青松の言葉がふさわしい日本の伝統美を体現しています。

庭園は宍道湖を借景として設計されており、限られた空間に無限の奥行きを感じさせます。特に夕暮れ時、宍道湖が茜色に染まる頃の庭園の美しさは筆舌に尽くしがたく、多くの文人墨客がこの景色に魅了されたと言われています。

 

 3. 皆美家伝「鯛めし」と山陰の恵み

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皆美館を語る上で欠かせないのが、その食の魅力、とりわけ初代板前長・西村常太郎氏が考案し、以来代々大切に受け継がれてきた皆美家伝「鯛めし」です。この料理は、松江藩七代目藩主・松平不昧公が好んだとされる逸話も残り、「不昧公好み」としても知られています。

国産鯛の上身を贅沢に使用したそぼろと、有機農法による地卵を丁寧に裏ごししたもの、そして鰹本節をベースにした秘伝の出汁をご飯にかけていただくこの一品は、あっさりとしていながらも鯛の旨味と上品な香りが口の中に広がり、何度でも食べたくなる極上の味わいです。 

 

 4. 趣の異なる19の客室と「美肌の湯」

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皆美館の客室は全19室と、老舗旅館ならではの落ち着いた規模感を保ちながらも、ゲストの多様なニーズに応えるべく、それぞれに異なる個性と魅力を持たせています。

宍道湖の雄大な景色を一望できる展望風呂付きの客室、かつて多くの文人墨客が愛したであろうレトロモダンな雰囲気の客室、そして湖畔庭園を眼下に望むメゾネットタイプの客室など、選択肢は多彩です。特に1階に位置する京数寄屋造りの別邸「美文」は、展望温泉風呂が付いたメゾネットタイプのお部屋もあり、特別な滞在を演出します。 

 

 ■「皆美館 」へのアクセス情報

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2. 「佳翠苑 皆美 」-伝統と革新が融合した寛ぎの宿 

shimane01出典:佳翠苑 皆美 公式HP

 ■「 佳翠苑 皆美 」の魅力

「佳翠苑 皆美」は、明治21年創業の松江「皆美館」の別館として、昭和27年に開湯1300年の歴史を誇る日本最古の温泉地の一つ、玉造温泉に開業しました。

皆美グループに共通する「客のこころになりて亭主せよ」というおもてなしの精神を礎としながらも 、100室を超える多様な客室、四季折々の美しさを見せる広大な日本庭園、そして「神の湯」と称される玉造温泉の豊かな湯量を誇る、山陰を代表する大型旅館へと発展を遂げてきました。

 1. 美肌と健康を育む「神の湯」玉造温泉

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佳翠苑 皆美が位置する玉造温泉は、『出雲国風土記』にもその名が記されるほど古く、1300年以上の歴史を持つ山陰屈指の名湯です。古来より「一度入浴すればお肌が若返り、二度入ればどんな病も治癒する」と伝えられ、「神の湯」として人々から深く信仰されてきました。

庭園の緑を眺めながらゆったりと浸かれる開放的な大浴場「浮殿」(男性用)と「浮舟」(女性用)、四季の移ろいを肌で感じられる露天風呂、そして最上階9階に設けられ、眼下に広がる玉造の温泉街や遠く出雲の山並みまでを一望できる展望露天風呂「天遊の湯」は、まさに絶景です。

 

 2. 宿泊スタイルで選べる多彩な客室群

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佳翠苑 皆美は、総客室数109室という山陰地方でも有数の規模を誇りながらも、画一的ではない、ゲスト一人ひとりの好みや滞在目的に合わせた多彩な客室タイプを用意しています 。純日本建築の落ち着いた和室から、プライベートな湯浴みを楽しめる源泉掛け流し風呂付きの客室、そして特別な日の滞在にふさわしい贅沢な設えの特別室まで、その選択肢は実に豊かです。

出雲の美しい景色を望むことができる「西の館・飛天」には、天井が高く開放感あふれるモダンな和洋室「ときの宿りフロア 天ゆら」があり、若い世代やベッドでの休息を好むゲストにも好評です。

 

 3. 山陰の旬を味わう伝統の料理

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佳翠苑 皆美の食の魅力は、日本海や宍道湖で獲れる新鮮な海の幸、そして中国山地の豊かな自然が育んだ山の幸など、地元山陰の四季折々の旬の食材をふんだんに活かした会席料理にあります。これらの料理は、母体である老舗旅館「皆美館」で長年培われてきた伝統の調理法と味付けを忠実に受け継ぎ、一品一品丁寧に仕上げられています。

夕食では、料理長が腕を振るう季節の会席料理のほか、島根県内で生産飼育された黒毛和牛の中でも特に肉質の良いものだけに与えられる称号を持つ「島根和牛」のステーキや、宍道湖七珍の一つである鱸を奉書紙で包んで蒸し焼きにすることで旨みを凝縮させた松江の郷土料理「鱸の奉書焼き」など、料理長おすすめの逸品料理も楽しむことができます。

 

 4.  130余年の歴史に培われたきめ細やかなおもてなし

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皆美グループに共通する社訓「客のこころになりて 亭主せよ」という松平不昧公の教えは、ここ佳翠苑 皆美の隅々にまで深く浸透しています。その精神は、スタッフ一人ひとりの立ち居振る舞いや言葉遣いに現れ、多くの宿泊客から「接客も徹底されているのがよくわかるほどに完璧」「いたるところ気配りを感じる」「スタッフの方のおもてなしの心が行き届いた素晴らしい旅館。

 

 ■「 佳翠苑 皆美へのアクセス情報

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3. 「IZUMO HOTEL THE CLIFF」 -自然と一体化する絶景リゾート 

shimane21出典:ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド   公式HP

 ■「 IZUMO HOTEL THE CLIFF 」の魅力

日本海に面したドラマチックな断崖、「湖陵西海岸」にその姿を現す「IZUMO HOTEL THE CLIFF」は、わずか8室のみという希少性を誇る、プライベート洞窟をイメージして創られた隠れ家のようなホテルです 。そのコンセプトは「自然に呼応する美しい時間」 。

全室オーシャンビューの客室からは、遮るもののない日本海の絶景が広がり、各部屋のテラスにはプライベートジャグジーが完備されています。

 1. 全室オーシャンビュー、絵画のような絶景

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IZUMO HOTEL THE CLIFFの最大の魅力は、何と言ってもその息をのむような絶景です。砂浜から約10メートルの高さの断崖に造られた全8室の客室は、それぞれが最良の風景をゲストに提供できるよう、計算された異なる方向を向いて設計されています 。

客室に入るとまず目に飛び込んでくるのは、壁一面に広がる日本海の雄大なパノラマ。特に、丸みを帯びたユニークな窓枠は、眼前の風景をまるで一枚の絵画のように切り取り、その美しさを際立たせます。

朝日にきらめく穏やかな海、夕日に赤く染まるドラマチックな空、荒々しい波が打ち寄せる冬の日本海と、季節や時間帯によってその表情は刻々と変化し、二度と同じではない一期一会の風景を映し出します。とりわけ、「日が沈む聖地出雲」と称されるこの地で見る夕日は圧巻で、宿泊者からは「水平線に沈む瞬間の太陽、感動です」「人生でいちばんの美しさだった」といった絶賛の声が後を絶ちません。

 

 2. プライベートな空間で過ごす贅沢

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IZUMO HOTEL THE CLIFFの各客室は、ゲストが心から寛ぎ、自然との一体感を深められるよう、細部にまでこだわり抜かれた設計となっています。全室に設けられた広々としたテラスにはプライベートジャグジーが完備されており、目の前に広がる雄大な日本海を眺めながら、誰にも邪魔されることなく至福のバスタイムを満喫できます。

客室内部は、その名の通りCAVE(洞窟)を思わせるような、落ち着きと包容感のある空間。壁や床、家具にはプリミティブな自然素材が用いられ、温もりと安らぎを感じさせます。

 

 3. 「GARB CLIFF TERRACE IZUMO」で味わう島根の食

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IZUMO HOTEL THE CLIFFでの滞在を彩る食体験は、ホテル上階に位置するメインダイニング「GARB CLIFF TERRACE IZUMO」で提供されます。レストランのコンセプトは「Made in Shimane」。食の宝庫と称される島根県産の旬の食材をふんだんに用い、その持ち味を最大限に引き出した料理の数々を、オーシャンビューの絶景と共に楽しむことができます 。

ディナーは、宿泊者限定で提供される特別な7皿のコース料理。スープに始まり、冷前菜、温前菜、地元の漁港で水揚げされた新鮮な魚料理、島根県産の肉料理、季節のパスタ、そしてデザートに至るまで、シェフの感性と技が光る、島根の恵みを丸ごと味わい尽くすかのような構成です。

 

 4. 心身を解き放つ特別な体験

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日常のストレスから解放され、心身ともにリフレッシュするための特別な体験が用意されています。その一つが、オーシャンビューを誇る貸切タイプのプライベートサウナです。ここでは、フィンランド式の本格的なロウリュウを楽しみながら、目の前に広がる日本海の絶景を独り占めできます。

夕刻にはオレンジ色に染まる空と海を眺め、夜には満天の星空の下で、心ゆくまで「ととのう」という、まさに至福の時間を過ごすことができるでしょう 。さらに、よりプライベートで自由な滞在を望むゲストのために、1日1組限定の別棟ヴィラ「Villa Wanderlust(ヴィラ ワンダラスト)」も用意されています。

 

 ■「 IZUMO HOTEL THE CLIFF 」へのアクセス情報

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