【山口×日本酒】獺祭のふるさとへ!岩国・宇部・萩の酒蔵を巡る旅

【山口×日本酒】獺祭のふるさとへ!岩国・宇部・萩の酒蔵を巡る旅

はじめに

山口県は、世界的に知られる「獺祭」をはじめ、個性豊かな銘柄を生む酒どころです。県内各地に酒蔵が点在し、蔵を訪ねながら土地の食や景色を楽しむ旅ができます。

岩国の錦川をはじめ、県内には酒造りを支える水に恵まれた土地が多くあります。山口県の推計人口は1,247,917人(2026年9月1日現在)と大きな県ではありませんが、獺祭のように海外でも知られる銘柄から、地元で親しまれる銘柄まで、幅広い酒が造られています。

この記事では、獺祭の蔵元である株式会社獺祭(旧・旭酒造)や五橋、雁木の蔵がある岩国エリア、宇部の貴、萩の東洋美人といった県内の蔵元を紹介します。郷土料理とのペアリング、2日間のモデルコース、周辺の観光スポットまで、山口の酒旅に役立つ情報をまとめました。

山口県は瀬戸内海と日本海の両方に面し、中国山地の山々も抱える土地です。獺祭の華やかさ、五橋の穏やかさ、貴の落ち着いた味わい、東洋美人の果実のような香り、雁木の米の旨味——銘柄ごとの個性を飲み比べるのも、山口の酒旅の楽しみです。


山口県と日本酒の深い関係

山口県では江戸時代から各地で酒造りが行われてきました。県内の蔵元には、明治・大正期に創業し、現在まで続く蔵も多くあります。

山口県の酒と酒蔵の特徴をまとめると、次のようになります。

  • 錦川をはじめとする清流の水を仕込み水に使う蔵がある
  • 山田錦などの酒米を高精白して造る純米大吟醸に力を入れる蔵がある
  • 伝統的な手造りと、データに基づく管理を組み合わせる蔵がある
  • 地元で親しまれながら、海外へ輸出される銘柄もある
  • 規模や方向性の異なる蔵が県内各地にあり、飲み比べが楽しい

獺祭と株式会社獺祭(旧・旭酒造)の歩み

獺祭を造る株式会社獺祭は、岩国市周東町の山あいにある蔵元で、2025年6月1日に旭酒造から現在の社名に変更しました。1984年に桜井博志氏が社長に就任した当時、蔵は厳しい経営状況にありました。

桜井氏は、地元中心の販売から東京など県外市場への展開へと方針を転換し、その柱として純米大吟醸「獺祭」の開発に取り組みました。

「獺祭」は東京市場向けのブランドとして1990年に発売されました。1992年には、山田錦を精米歩合23%まで磨いた「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」が誕生し、高精白の純米大吟醸として注目を集めました。

現在、獺祭は海外でも販売されており、ニューヨークには「NY蔵」(DASSAI BLUE)も設けられています。


山口県の酒造り歴史と風土

山口県内には、酒造りに適した水に恵まれた地域が多くあります。岩国市を流れる錦川もそのひとつで、流域の蔵では仕込み水として活用されています。

酒米では、獺祭が山田錦を使うことで知られるほか、県内産の酒米を使う蔵もあります。蔵ごとに、米と水の個性を生かした酒造りが行われています。

日本酒の産地といえば、新潟の淡麗辛口や兵庫・灘の酒を思い浮かべる人も多いでしょう。山口県は、獺祭の知名度の高まりとともに、酒どころとしての認知も広がってきました。

山口県の代表銘柄

山口県を代表する銘柄は多彩です。ここでは、本記事で紹介する蔵の主な銘柄を簡単に紹介します。

「東洋美人」は、萩市の澄川酒造場が造る銘柄です。1921年(大正10年)の創業時に、初代当主が亡き妻を思って名付けたとされています。白桃を思わせる上品で華やかな香りが評価され、2019年には「東洋美人 純米大吟醸 一天」がJALのファーストクラスの提供酒に採用されました。

「雁木」(がんぎ)は、岩国市の八百新酒造が手掛ける銘柄です。穏やかな香りと米の旨味を感じさせる味わいで、地元でも親しまれています。

「五橋」(ごきょう)は、岩国市の酒井酒造が造る銘柄で、蔵は1871年(明治4年)創業です。銘柄名は錦川に架かる錦帯橋に由来します。

「貴」(たか)は、宇部市の永山本家酒造場の銘柄です。2001年に杜氏となった五代目蔵元・永山貴博氏のもと、2002年に発売されました。落ち着いた香りと、米の旨味を感じさせる味わいが特徴です。

山口県のおすすめ酒蔵5選

山口県を訪れたら、酒蔵や直売所に足を運んでみるのもおすすめです。ただし、見学の受け入れ方法や時期は蔵によって大きく異なるため、事前に各蔵の公式サイトで確認してください。

1. 株式会社獺祭(旧・旭酒造)— 高精白の純米大吟醸で知られる蔵

株式会社獺祭は、岩国市周東町獺越(おそごえ)にある蔵元です。銘柄名の「獺祭」は、所在地の地名「獺越」から一字をとって命名されました。「獺祭」とは、獺(かわうそ)が捕らえた魚を岸に並べ、まるで祭りをしているように見えることから、詩や文を作るときに多くの参考資料を広げ散らすことを指す言葉です。公式サイトでは、正岡子規が自らを「獺祭書屋主人」と号したことにも触れています。

株式会社獺祭の特徴のひとつが、米を磨くことへのこだわりです。代表的な「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」は精米歩合23%、つまり玄米の77%を削って造られます。高精白の米は扱いが難しく、洗米や浸漬、温度管理に細かな調整が求められます。

株式会社獺祭では杜氏制度を採らず、社員がデータに基づいて酒造りを行っています。数値による管理と人の感覚を組み合わせるこの取り組みが、獺祭の品質を支えています。

また、酒粕を蒸留した「獺祭 焼酎」も製造しており、日本酒造りで生まれる酒粕まで生かしたものづくりに取り組んでいます。

蔵見学は予約制で、毎日10時と14時の2回実施されています(都合により休止する日あり)。所要時間は約1時間、1回の定員は最大5名、見学代は1人1,000円(白衣代・お土産込み)で、希望者は500円で有料試飲ができます。運転する人の試飲は、飲酒運転防止のため受け付けていません。予約は見学日の2か月前から受け付けています(2026年9月時点)。最新情報は株式会社獺祭の公式サイトで確認してください。

所在地山口県岩国市周東町獺越2167-4
見学時間毎日10:00/14:00の2回(予約制・休止日あり)
定員・料金1回最大5名・見学代1,000円(有料試飲500円、運転者は試飲不可)
予約見学日の2か月前から前日まで受付(2026年9月時点)
公式サイトhttps://dassai.com/


2. 酒井酒造(五橋)— 錦帯橋にちなむ岩国の蔵

酒井酒造は、岩国市中津町に蔵を構える1871年(明治4年)創業の蔵元です。銘柄「五橋」の名は、錦川に架かる五連のアーチ橋「錦帯橋」に由来しています。

酒井酒造は、岩国の水と人を大切にした酒造りを掲げています。公式サイトによると、杜氏は大津杜氏で、蔵人も山口県出身者が務めています。

蔵元見学は、繁忙期の9月中旬から5月までは受け付けておらず、6月から9月中旬に限って受け付けています(20名まで。都合により断る場合あり)。申し込み方法や受付状況は公式サイトで確認してください。

所在地山口県岩国市中津町1丁目1-31
営業時間公式サイトで確認
定休日公式サイトで確認
見学6月〜9月中旬のみ受付(9月中旬〜5月は不可、20名まで)
公式サイトhttps://gokyo-sake.co.jp/

3. 永山本家酒造場(貴)— 宇部で明治から続く蔵

永山本家酒造場は、宇部市車地にある1888年(明治21年)創業の酒蔵です。銘柄「貴」は、2001年に杜氏となった五代目蔵元・永山貴博氏のもと、2002年に発売された純米酒のブランドです。

蔵元の永山貴博氏は一級酒造技能士の資格を持ち、蔵は大津杜氏組合に所属しています。純米大吟醸から特別純米、季節の酒まで幅広い商品を展開しています。

蔵見学は、公式サイトで告知される開催日に実施されています(例:2026年1月の回は参加費1人1,500円、所要約1時間30分)。3月に蔵開きが開かれる年もあります。参加を希望する場合は、公式サイトで最新の案内を確認してください。

「貴」は、華やかさよりも落ち着きと奥行きを感じさせる味わいが魅力です。冷やでも、少し温度を上げても楽しめるので、温度による変化を試してみてください。

所在地山口県宇部市大字車地138
営業時間公式サイトで確認
定休日不定休(事前確認推奨)
見学公式サイトで告知される開催日に実施(有料・要申込)
公式サイトhttps://www.domainetaka.com/


4. 澄川酒造場(東洋美人)— 萩で華やかな香りの酒を醸す蔵

澄川酒造場は、萩市中小川にある1921年(大正10年)創業の蔵元です。米問屋だった澄川家が親戚筋の酒蔵を引き受けて創業しました。銘柄の「東洋美人」は、初代当主が亡き妻を思って名付けたものです。

2004年からは澄川宜史氏が4代目の蔵元杜氏を務めています。地元・萩の米、水、人を意識した酒造りを掲げています。

東洋美人は、白桃を思わせる上品で華やかな香りで知られています。日本酒を飲み慣れていない人にも親しんでもらえるよう、フルーティーな香味も意識した酒造りが行われています。

一般向けの蔵見学の案内は、公式サイトには掲載されていません(2026年9月時点)。訪問を考えている場合は、事前に蔵へ問い合わせてください。

所在地山口県萩市大字中小川611
営業時間公式サイトで確認
定休日要確認
見学一般向けの見学案内は公式サイトに掲載なし(要問い合わせ)
公式サイトhttps://toyobijin.jp/


5. 八百新酒造(雁木)— 錦川河口の町・今津の蔵

八百新酒造は、岩国市今津町にある1877年(明治10年)創業の蔵元です。岩国藩(吉川家)の御用商人の家から分家独立した八百屋新三郎が、錦川の河口近くにあった藩主の別邸「御茶屋」の跡地で創業しました。銘柄名の「雁木」は、御茶屋の港湾施設にあった川土手の石畳の階段「雁木」に由来します。

雁木は純米・無濾過にこだわり、米という素材そのものの可能性を引き出す酒造りを目指しています。

穏やかな香りと、米の旨味を感じさせる味わいが特徴で、食事と合わせやすい酒です。2025年には「雁木 純米大吟醸 鶺鴒(せきれい)」がKura Master 2025でプレジデント賞を受賞しています。

一般向けの蔵見学の案内は、公式サイトには掲載されていません(2026年9月時点)。訪問を希望する場合は、事前に問い合わせてください。

定番の「雁木」シリーズのほか、季節限定酒も展開しています。岩国市内の酒販店や飲食店で探してみてください。

所在地山口県岩国市今津町3丁目18-9
営業時間公式サイトで確認
定休日要確認
見学一般向けの見学案内は公式サイトに掲載なし(要問い合わせ)
公式サイトhttps://yaoshin.co.jp/

山口の郷土料理×日本酒ペアリング

旅先では、その土地の料理と合わせて酒を味わうのもおすすめです。山口県は瀬戸内海と日本海に面し、山間部もあるため、海の幸から山の幸まで多彩な郷土料理があります。

ペアリングの基本原則

山口県の郷土料理と日本酒を合わせるときの目安をまとめました。

  • 淡白な食材(ふぐ、白身魚)には、香りが華やかで爽やかなお酒を合わせる
  • 濃い旨味の食材(穴子、牛肉)には、コクのある本醸造や純米酒を合わせる
  • 温かい料理には、温かみのあるお酒を、冷たい料理には爽やかなお酒を合わせる
  • 酢の入った料理には、適度な酸度を持つお酒を選ぶ
  • 迷ったら、地元の料理には地元の酒を合わせてみる

ふぐ × 獺祭

山口県といえば「ふぐ」です。下関では「ふく」とも呼ばれ、ふぐの取扱いで知られる南風泊(はえどまり)市場があります。ふぐは秋から冬にかけてが旬とされます。

ふぐ刺し(てっさ)の淡白で繊細な味わいには、獺祭のように香りが華やかで口当たりのきれいな純米大吟醸がよく合います。

ふぐ鍋(てっちり)には、落ち着いた味わいの酒を燗にして合わせるのもおすすめです。締めの雑炊まで、温かい酒と一緒に楽しめます。

瓦そば × 雁木

瓦そば(かわらそば)は、下関市豊浦町の川棚温泉発祥の郷土料理です。熱した瓦の上に茶そばを盛り、牛肉や錦糸卵などをのせて、温かいつゆにつけて食べます。昭和30年代に川棚温泉の「たかせ」が考案したとされ、現在は県内で広く親しまれています。

瓦で焼けたそばの香ばしさと、雁木の米の旨味はよくなじみます。

岩国寿司 × 東洋美人

岩国寿司は、岩国に伝わる押し寿司です。酢飯と、錦糸卵や椎茸、れんこんなどの具材を何層にも重ねて作り、祝いの席などで振る舞われてきました。

東洋美人の華やかな香りは、酢飯の爽やかさや彩り豊かな具材とよく合います。



モデルコース — 酒蔵巡り2日間の旅

山口県の酒蔵は県内各地に点在しているため、ルート計画が大切です。以下は、岩国・宇部・萩を2日間で巡るモデルコースの一例です。見学の受け入れは蔵によって異なるため、必ず事前に確認してください。

1日目 — 岩国エリア(獺祭・雁木・五橋を中心に)

1日目は岩国エリアへ。株式会社獺祭の蔵見学(10時または14時、予約制)を予約しておきましょう。蔵は岩国市周東町の山あいにあり、岩国駅などからは車(タクシーやレンタカー)で向かいます。見学の所要時間は約1時間です。車で訪れる場合、運転する人は試飲できません。

見学後は岩国市内で昼食を。郷土料理の岩国寿司を味わってみてください。

午後は、錦川の河口に近い今津町の八百新酒造(雁木)や、中津町の酒井酒造(五橋)の周辺へ。見学の可否は各蔵に事前に確認し、見学ができない場合も、市内の酒販店や飲食店で銘柄を探してみましょう。

酒井酒造の蔵元見学は6月から9月中旬に限って受け付けています。この時期に訪れる場合は、早めに申し込んでおくと安心です。

夕方は錦帯橋へ。五橋の名の由来にもなった五連のアーチ橋を、河原から眺めてみてください。

夜は岩国市内の居酒屋で、瀬戸内の魚介料理とともに、獺祭や雁木、五橋を飲み比べてみてはいかがでしょうか。

2日目 — 宇部・萩エリア(貴・東洋美人を中心に)

2日目は、岩国から県西部の宇部・萩方面へ移動します。移動距離が長くなるため、レンタカーの利用がおすすめです。公共交通機関を使う場合は、新岩国駅から山陽新幹線で新山口駅へ向かい、そこを拠点にすると便利です。

午前は宇部市の永山本家酒造場(貴)の周辺へ。蔵見学は公式サイトで告知される開催日のみ実施されているため、日程が合えば事前に申し込みましょう。

昼食には山口名物の瓦そばを。発祥の地・川棚温泉の「元祖瓦そば たかせ」のほか、県内各地に瓦そばを提供する店があります。

午後は萩市へ。澄川酒造場(東洋美人)は萩市中小川にありますが、一般向けの見学案内は公式サイトに掲載されていないため、訪問を考えている場合は事前に問い合わせてください。萩では城下町の散策とあわせて、地元の酒販店で東洋美人を探すのもおすすめです。

時間が許せば、帰路の前にふぐ料理を。ふぐ刺しと山口の酒を合わせて、旅の締めくくりにしてはいかがでしょうか。

酒蔵を訪ねるときのポイント

酒蔵を訪れる際は、次の点に気をつけると、より楽しめます。

  • 見学の可否・予約方法・料金は蔵ごとに異なるため、事前に公式サイトで確認する
  • 見学時の服装や持ち物などの注意事項を確認しておく
  • 運転する人は試飲をしない(公共交通機関やタクシーの利用がおすすめ)
  • 試飲や購入の際は、銘柄ごとの香りと味わいの違いを意識してみる
  • 蔵の周辺の川や田んぼなど、酒を育む土地の風景も楽しむ

周辺の観光スポット

酒蔵巡りの合間に、山口県の主要な観光スポットを訪れることで、この地の文化と歴史をより深く理解することができます。

錦帯橋 — 岩国を代表する木造橋

岩国市の錦川に架かる錦帯橋は、1673年(延宝元年)に岩国藩主・吉川広嘉が創建した木造の五連アーチ橋で、長さは193.3mです。春の桜、秋の紅葉の時期は特に多くの観光客が訪れます。

錦帯橋は、酒井酒造の銘柄「五橋」の名の由来でもあります。また、八百新酒造の「雁木」は錦川河口の船着き場の石段に由来するなど、岩国の川と橋は地元の酒の名前にも息づいています。

錦帯橋の近くには岩国城もあり、橋とあわせて散策を楽しめます。周辺の飲食店で、地元の酒と料理を味わうのもよいでしょう。


秋芳洞 — 日本屈指の大鍾乳洞

美祢市の秋芳洞(あきよしどう)は、秋吉台国定公園の地下にある日本屈指の大鍾乳洞です。総延長は11.2kmを超え、そのうち約1kmが観光コースとして公開されています。

洞内の温度は四季を通じて約17℃で一定しており、夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。

萩城下町 — 江戸時代の風情

萩市は、江戸時代に萩藩(長州藩)毛利氏の城下町として栄え、その面影が今も残っています。土塀や白壁の町並みを歩くと、当時の雰囲気を感じられます。

萩市には東洋美人の澄川酒造場などの酒蔵もあり、城下町の散策とあわせて地酒を探す楽しみもあります。広島方面もあわせて巡るなら、宮島の酒や宮島の記事も参考にしてください。

アクセス方法

山口県へのアクセス方法は、複数の手段があります。

飛行機でのアクセス

山口県には山口宇部空港があり、東京(羽田)から直行便で約1時間半です。岩国エリアへは、羽田便のある岩国錦帯橋空港も便利です。

新幹線でのアクセス

東京から新幹線で山口県へアクセスする場合、岩国方面は新岩国駅、周南方面は徳山駅、宇部・萩方面は新山口駅が便利です。山陽新幹線には山口県内に新岩国・徳山・新山口・厚狭・新下関の各駅があり、目的地に合わせて降りる駅を選べます。

車でのアクセス

関西方面からは山陽自動車道を利用し、岩国インターチェンジへ。神戸からは3時間半〜4時間程度が目安です。周南方面へは、徳山東インターチェンジや徳山西インターチェンジが便利です。

在来線でのアクセス

岩国駅は、広島方面からのアクセスが便利です。広島県の日本酒蔵を巡った後に、山口県へ移動するというコース設定も可能です。広島駅から岩国駅までは、在来線で約50分から1時間程度です。

おすすめのアクセス方法

酒蔵めぐりを目的とする場合は、レンタカーの利用が便利です。蔵によっては駅から距離があり、公共交通機関だけでは移動に時間がかかるためです。ただし、試飲をする人は運転できないため、運転手を決めておくか、タクシーを利用しましょう。


公共交通機関の有効活用

公共交通機関とタクシーを組み合わせて酒蔵を巡ることもできます。ただし蔵によっては駅から離れているため、時間に余裕を持って計画しましょう。

山口県内の観光地を巡るバスツアーもありますが、酒蔵見学が含まれるかどうかはツアーによって異なります。

お酒の造られ方と山口県の工夫

日本酒は、精米、洗米・浸漬、蒸米、麹造り、酒母造り、醪(もろみ)の仕込み・発酵、上槽(搾り)、火入れ、瓶詰めといった工程を経て造られます。蔵ごとに、それぞれの工程で工夫を重ねています。

例えば株式会社獺祭は、山田錦を23%まで磨く高精白と、データに基づく酒造りで知られています。八百新酒造は純米・無濾過にこだわり、永山本家酒造場では蔵元自らが杜氏として酒造りを担っています。


蔵ごとの工夫を知ったうえで飲み比べると、山口の酒の個性がより感じられるはずです。

まとめ

山口県の酒蔵めぐりは、酒を味わうだけでなく、その土地の歴史や風景に触れられる旅です。獺祭、五橋、貴、東洋美人、雁木——いずれも、それぞれの土地の水や米、造り手の考え方を映した銘柄です。

錦帯橋や萩の城下町、ふぐや瓦そばといった観光・グルメとあわせて、山口ならではの酒旅を楽しんでください。見学の受け入れは蔵ごとに異なるため、訪問前に各蔵の公式サイトで最新情報を確認しましょう。

ほかの地域の酒蔵めぐりに興味がある方は、岡山県の日本酒、福岡県の日本酒、兵庫県の日本酒の記事もご覧ください。日本酒の基本を知りたい方には、日本酒の基礎知識もおすすめです。

※掲載情報は2026年9月時点のものです。見学条件・営業時間・料金等は変更される場合がありますので、訪問前に各施設の公式サイトでご確認ください。

よくある質問

1

A.蔵によって異なります。株式会社獺祭の蔵見学は予約制で、見学日の2か月前から受け付けています(1回最大5名、見学代1,000円)。酒井酒造(五橋)は6月〜9月中旬のみ受付、永山本家酒造場(貴)は公式サイトで告知される開催日に実施しています。そのほかの蔵は、事前に問い合わせてください(2026年9月時点)。

2

A.獺祭は高精白の純米大吟醸で知られ、華やかな香りとなめらかな口当たりが特徴です。五橋と雁木は岩国の蔵の酒で、雁木は純米・無濾過にこだわっています。東洋美人は白桃を思わせる華やかな香り、貴は落ち着いた香りと米の旨味が魅力です。飲み比べると違いがよくわかります。

3

A.蔵に併設された直売所や、県内の酒販店、土産物店などで購入できます。獺祭は岩国市の「獺祭ストア本社蔵」でも購入できます。全国の酒販店やオンラインショップでも取り扱いがあります。

4

A.ふぐは一般に秋から冬(10月〜2月ごろ)が旬とされ、特に寒い時期においしくなるといわれます。訪問時期に合わせて、提供状況を各店に確認してください。

5

A.仕込みの時期は冬(11月〜2月ごろ)ですが、繁忙期のため見学を受け付けない蔵もあります(例:酒井酒造は6月〜9月中旬のみ受付)。春の桜(3月〜4月)や秋の紅葉(10月〜11月)の時期は、錦帯橋など周辺観光とあわせて楽しめます。見学の受け入れ時期は蔵ごとに異なるため、事前に確認してください。