🕓 2023/1/10
#観光地
関東地方の一部を形成する茨城県は、豊かな自然と深い歴史が見事に融合した魅力あふれる地域です。古代からこの地域は豊かな農業と海洋資源に恵まれ、また、中世には鹿島神宮や笠間稲荷などの重要な神社が栄えました。それらの歴史的な足跡は現在でも茨城県の祭りや鹿島神宮などの地域文化遺産に生き続けています。
四季折々の美しさが広がる茨城県は、その色彩豊かな風景で訪れる人々を引きつけます。特に、霞ヶ浦や筑波山などの大自然が創り出す絶景や、世界遺産にも登録されている水戸の偕楽園などの美しい庭園は、視覚的な魅力を最大限に引き立てます。その美しさは四季を通じて変化し、春には桜、夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪景色と、訪れる度に新しい表情を見せてくれます。
さらに、茨城県は美味しいひたち牛や茨城県産の梨など、地元で育てられた新鮮な特産品でも知られています。
国営ひたち海浜公園は茨城県ひたちなか市に位置する、日本の国営公園です。この公園の最大の魅力は、季節ごとに異なる美しい花々です。特に4月のスイセンやチューリップ、5月のネモフィラ、10月のコキア(ホウキグサ)は見どころの一つです。みはらしの丘、春のネモフィラ、秋のコキアやコスモスなど、季節によって変わる園内の景色は、訪れるたびに新たな発見があります。また、7つのエリアに分かれた公園内には、様々なアトラクションやサイクリングコース、シャトルバス「シーサイドトレイン」などが設置されており、家族連れや友人同士で楽しむことができます。
1938年に水戸陸軍飛行学校および水戸飛行場として建設されたこの地域は、第二次世界大戦後、アメリカ軍の水戸射爆撃場として使用されていました。1973年に日本国政府に返還され、首都圏整備計画の一環として整備されました。
1979年に事業が着手され、1984年に造成工事が開始、1991年には約70ヘクタールのエリアが開園しました。その後も拡張が続き、現在に至ります。
牛久大仏は、世界最大のブロンズ製仏像として、訪問者に圧倒的な迫力を提供します。全高120メートル、総重量4000トンのこの仏像は、阿弥陀如来の十二の光明にちなんで造られました。大仏の内部は5階建てで、胎内巡りが楽しめるほか、1階の「光の世界」や2階の写経体験、3階の金色の「蓮華蔵世界」などが訪問者を引きつけます。
季節ごとの花々が大仏の足元を飾り、定聚苑の花畑や正覚の滝など自然豊かなスポットが楽しめます。春には桜やポピー、秋にはコスモスが咲き誇ります。「ふれあいガーデンテラス」では休憩や小動物との触れ合いができ、子供たちは特に「お猿のステージ」を楽しむことができます。
牛久大仏では年間を通じて様々なイベントが開催され、初詣のライトアップや花火、ゴールデンウィークの露店、お盆の万燈会など、季節ごとの特別な体験を提供しています。また、仲見世通りには食事処やお土産店が並び、茨城の名物やオリジナルグッズを購入できます。特に「牛久大仏招福饅頭」や「すいーとぽてと」は人気のお土産です。見学後は「海鮮バクダン焼き」などの美味しい食事も楽しめます。
牛久大仏は、1995年に青銅製立像として世界一の高さでギネス世界記録に登録されました。この大仏は、阿弥陀如来を模しており、その高さ120メートルは阿弥陀如来の十二の光明にちなんで決められました。建設の背景には、浄土真宗の開祖である親鸞聖人の茨城におけるゆかりも影響しています。
この巨大な仏像は、奈良の大仏が手のひらに乗るほどの大きさで、大仏の内部は五層に分かれ、各階で異なる体験ができます。内部では写経や展望のほか、建立完成までのパネルや大仏様の親指の模型も展示されており、訪問者はその壮大な規模を内外から実感することができます。
大洗磯前神社は、パワースポットとして知られ、多くの人が神秘的な鳥居「神磯の鳥居」を訪れます。この鳥居は、太平洋の磯先にあり、訪問者にとって最高の撮影ポイントとなっています。
また、神社では30種類以上の祈祷が可能で、恋愛や仕事、心願成就、病気平癒など、様々な願いを叶えてくれると評判です。心身の浄化や精神統一、縁結びや恋愛成就にも効果があるとされており、多くの人々がそのご利益を求めて訪れています。
大洗磯前神社は、856年(斉衡3年)に創建されたとされます。この時、製塩業を営む者が海で光るものを見て、翌日、海辺に二つの奇妙な石があるのを発見しました。その後、さらに小石が出現し、神霊が「大奈母知(おおなもち)・少比古奈命(すくなひこなのみこと)である」と託宣しました。この出来事をきっかけに、大己貴命と少彦名命が祀られ、神社が創建されたと伝えられています。平安時代中期の『延喜式神名帳』には「常陸国鹿嶋郡 大洗礒前薬師菩薩明神社」と記載されており、名神大社に列しています。
永禄年間(1558年 - 1570年)には戦乱で荒廃しましたが、近世に入り、元禄3年(1690年)に水戸藩2代藩主・徳川光圀によって再興され、本殿・拝殿・随神門が完成しました。