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歌舞伎について|歌舞伎の歴史や概要、体験できる場所まで詳しく解説

作成者: BesPes|Dec 27, 2023 3:04:32 PM

🕓 2023/12/28
#文化

歌舞伎の歴史や体験を詳しく解説

 

 目次

  • 1. 歌舞伎とは
  • 2. 歌舞伎の歴史
  • 3. 歌舞伎の道具
  • 4. 歌舞伎の種類
  • 5. 歌舞伎を体験、体感できるところ

 

はじめに

歌舞伎は、日本の伝統的な演劇形式であり、独特の演出、衣装、そして表現方法で知られています。本記事では、歌舞伎の基本からその魅力、体験できる場所までを深く掘り下げてご紹介します。

 

 

1. 歌舞伎とは


歌舞伎は日本の伝統的な演劇形式で、豊かな色彩、劇的なメイク、壮麗な衣装が特徴です。

 

1603年頃に生まれ、元々は女性によって演じられていましたが、後に男性だけの演劇となりました。

 

歌舞伎は、歌(歌唱)、舞(舞踊)、伎(技巧)の三要素から成り立ち、独特の表現方法として知られています。舞台上では、役者が誇張された身振りや特有の発声法で物語を語ります。演目は古典的な武士の物語から、現代的な社会派ドラマまで多岐にわたります。

 

また、舞台装置や小道具も独創的で、急速な場面転換や回転する舞台などが特徴的です。現在では、日本文化の象徴として世界的に高く評価されています。

 

 

 

2. 歌舞伎の歴史

歌舞伎は、1603年に京都で出雲阿国によって始められた日本の伝統演劇で、ややこ踊りやかぶき踊りが起源です​​。

 

江戸時代を通じて発展し、女歌舞伎から若衆歌舞伎、そして野郎歌舞伎へと変遷してきました。

 

華やかな衣装、大げさな化粧、型にはめられた動きが特徴で、歌、舞、技の三要素を融合した独自の芸術形式として現在も多くの人々に愛され続けています。

 

1965年には日本の重要無形文化財に指定され​​、2005年にユネスコの傑作宣言を受け、2009年には無形文化遺産の代表一覧表に記載されるなど、国際的にも認められています。

 

 

 

3. 歌舞伎の道具

 
 

歌舞伎の舞台では、視覚的な魅力を高め、物語を生き生きと演出するための特別な道具が欠かせません。

  1. 廻り舞台(まわりぶたい) 舞台の中央部が円形に切り取られており、これが回転することで、舞台上のセットや俳優を乗せたまま場面が変わります。舞台が回転している間も役者は演技を続けることができる特徴があります​。




  2. セリ

    舞台の床板が上下に動く機構で、役者や大道具を現出させる効果があります。セリは舞台の奥から見て大ゼリ、松ゼリ、竹ゼリ、梅ゼリの四種類が存在し、演出に応じて様々な効果を生み出します​。



  3. 花道(はなみち)

     舞台の下手側から観客席を貫いて舞台につながる通路で、主要な役者の登場や退場に使用されます。演目によっては、川や海、空中などを表現する場所としても機能します​。



  4. 黒御簾(くろみす)と床(ゆか)舞台の下手に位置する黒御簾は、演技に合わせて長唄や三味線、太鼓などの音楽や効果音を演出する場所です。一方、上手に位置する床では、義太夫節が演奏され、物語性のある美しい三味線の伴奏が舞台を豊かにします​。



  5. がんどう返し(どんでん返し)

    これは舞台装置の一部が後ろに倒れ、次の場面の背景が現れる大規模な仕掛けです。大道具全体を90度倒すことで、次のシーンへの移行を滑らかにし、観客に驚きを提供します

 


 

 

4. 歌舞伎の種類

歌舞伎には「時代物」と「世話物」の二つの大きなカテゴリーがあり、それぞれ異なるテーマやスタイルを持ちます。

  1. 時代物(じだいもの)

    • 江戸時代よりも古い時代、例えば室町・鎌倉・平安時代などを舞台にした作品。
    • 武家社会を主なテーマにし、歴史上のヒーローである曾我兄弟や源義経などが登場する。
    • 歴史的事件や人物を扱いつつ、実名が変更されることが多く、法の規制を逃れるために創作された。


  2. 世話物(せわもの)

    • 江戸時代の町人社会や風俗を描いた"現代劇"。
    • 大工や魚屋、侠客や遊女、長屋の衆など、様々な階層の人々が登場する。
    • 実際の世間を騒がせた事件などを劇化し、観客の要望に応える形で演じられた。

 

時代の変遷と共に、これらのジャンルも進化し、明治時代には時代物が「活歴(かつれき)物」として歴史的・時代考証に基づいた作品が求められたが、多くは観客の支持を得ることができませんでした。

一方で、世話物は明治時代の新しい風俗を取り入れた「散切物」が登場しました。さらに、劇文学としての戯曲作家が登場し、「新歌舞伎」と呼ばれる作品群が確立していきました。

 

 

 

5. 歌舞伎を体験、体感できるところ

日本には多くの歌舞伎を鑑賞できる劇場が存在し、特に東京の歌舞伎座や京都の南座は有名です。これらの劇場では、伝統的な歌舞伎を現代に伝える貴重な体験をすることができます

1、歌舞伎座(東京・銀座)


・1889年に開場した伝統ある歌舞伎専用の劇場です。
・歌舞伎だけでなく、様々な公演が行われています。
・地震や戦争などを経て、現在の建物は5代目です。
・住所:東京都中央区銀座4-12-15
・公式サイト:www.kabuki-za.co.jp

 

2、新橋演舞場(東京・新橋)

・1925年に開場した、東京・新橋にある演舞場です。
・歌舞伎だけでなく、スーパー歌舞伎やコンサートも行われます。
・住所:東京都中央区銀座6-18-2
・公式サイト:www.shochiku.co.jp



3、浅草公会堂(東京・浅草)

・歌舞伎や園芸、コンサート、漫才などが行われる公会堂です。
・年末年始と1月は新春浅草歌舞伎が開催されます。
・住所:東京都台東区浅草1-38-6
・公式サイト:asakusa-koukaidou.net