川越で日本酒を楽しむならココ!飲み歩きにおすすめの場所とモデルコース

🕓 2025/12/7
#日本酒

小江戸川越の酒蔵・酒屋・バルを巡る、大人の日本酒旅

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 目次

  1. 川越が日本酒好きにたまらない理由
  2. 日本酒飲み歩きにおすすめのスポット3選
  3. 地酒に合う川越グルメとお店の雰囲気
  4. 日本酒好き必見のお土産セレクション
  5. 川越で日本酒三昧!おすすめモデルコース

はじめに

小江戸・川越といえば、江戸情緒あふれる蔵造りの街並みや、サツマイモを使ったお菓子などの食べ歩きグルメが有名ですね。

しかし実は、川越は日本酒好きにもたまらないスポットでもあります。歴史ある街並みを散策しながら地酒をゆっくり味わう大人の旅は、また格別な魅力があります。

今回は、川越唯一の酒蔵「小江戸鏡山酒造」をはじめ、日本酒の飲み歩きにおすすめのスポットやグルメ、お土産、モデルコースをご紹介します。伝統ある小江戸の町で、日本酒の新たな楽しみ方を発見してみましょう。

 



1. 川越が日本酒好きにたまらない理由

 ・川越唯一の酒蔵「小江戸鏡山酒造」奇跡の復活

川越には現在残る酒蔵が1軒しかありません。その唯一の酒蔵が、川越の地酒「鏡山」を醸す小江戸鏡山酒造です。鏡山の歴史は古く、誕生したのは明治8年(1875年)。かつて鏡山を造っていた酒蔵は2000年に一度廃業し、蔵の街・川越から酒蔵が消えてしまう事態となりました。

しかし地元有志の熱い思いにより復活が望まれ、2007年に見事鏡山が復活!以来、小江戸鏡山酒造は川越唯一の酒蔵として伝統を受け継ぎつつ、さらに磨きをかけた地酒「鏡山」を生み出しています。実際、復活後の鏡山は全国新酒鑑評会で金賞を受賞するなど輝かしい成果を収めており、小規模ながら質を追求した酒造りが高く評価されています。

 

 ・手間を惜しまない「品質第一」の丁寧な酒造り

小江戸鏡山酒造の酒造りは、テニスコート1面ほどのコンパクトな蔵で行われています。秩父連山を水源とする豊富な伏流水を仕込み水に使い、わずか6本のタンクで少量仕込みを徹底することで品質第一の酒造りを実現しています。

機械任せにせず可能な限り手作業で丁寧に仕込むのも、この蔵ならではのこだわりです。たとえば「斗瓶取り雫酒」と呼ばれる鏡山の最高級酒は、醪(もろみ)を布袋に入れて吊るし、自然に滴る雫だけを斗瓶(とびん)に集めて搾る伝統製法で造られています。機械で圧搾しないため雑味が少なくまろやかな味わいに仕上がり、小規模蔵ならではの手間ひまが生む逸品です。

 

 ・地元米「さけ武蔵」へのこだわりと金賞の実力

また鏡山が他の日本酒と一線を画すポイントとして、埼玉県で初めて開発された酒造好適米「さけ武蔵」を主に使用していることが挙げられます。地元の酒米であるさけ武蔵を用いた鏡山は研究と努力を重ねた末、2019年には「さけ武蔵」で仕込んだ日本酒として初めて全国新酒鑑評会で金賞を受賞しました。伝統を受け継ぎながら新たな挑戦を続ける小江戸鏡山酒造の地酒――それが川越が日本酒好きにたまらない理由の一つなのです。

 

 ・隠れた酒処・埼玉の銘酒が集まる「飲み比べ」の聖地

さらに川越では、地元の酒蔵が少ない分、埼玉各地の日本酒を一堂に味わえるスポットがあります。実は埼玉県は日本酒の生産量が全国第4位を誇る隠れた酒処でもあります。

川越に来れば県内すべての蔵元の地酒を飲み比べできる場所もあり、地酒巡りにはうってつけです。歴史的な街並みを楽しみながら、多彩な埼玉の日本酒に出会える――これも川越が日本酒ファンにとって魅力的なポイントと言えるでしょう。

 

 



 2. 日本酒飲み歩きにおすすめのスポット3選

川越で日本酒の飲み歩きを楽しむのに欠かせないスポットを3つご紹介します。

 ・小江戸鏡山酒造

まずは川越の地酒「鏡山」を醸造している小江戸鏡山酒造そのものです。市内仲町に蔵を構える小江戸鏡山酒造は、先述の通り2007年に復活した川越唯一の酒造所です。

外観は蔵造りの街並みに溶け込む趣ある佇まいで、住所は川越市仲町10-13に位置しています。観光客向けに常時開放されているわけではありませんが、タイミングが合えば蔵人の仕込み風景を垣間見ることができるかもしれません(見学は事前予約が必要な場合があります)。酒造で造られたばかりの新酒が蔵出しされる時期には、蔵元で直接購入できる限定販売イベントなどが行われることもあります。

小江戸鏡山酒造で醸されたお酒は、後述するスポットで試飲・購入できますが、蔵そのものを外から眺めてみるだけでも雰囲気があります。歴史ある城下町に現代に甦った酒蔵が息づいている――そんな光景に、日本酒好きなら胸が高鳴るはずです。

 

 ・小江戸蔵里(ききざけ処)

小江戸蔵里は明治・大正・昭和期に建てられた3つの蔵を改修した観光施設で、もともとは旧鏡山酒造の酒蔵跡地でもあります。白壁の蔵が立ち並ぶ広々とした敷地内には、「明治蔵」「大正蔵」「昭和蔵」の3つの蔵があり、川越ならではのお土産を扱うショップや郷土料理が味わえるレストランが入っています。

日本酒好きにとって見逃せないのは、昭和蔵にある「ききざけ処」です。昭和蔵は昭和6年(1931年)築の重厚な蔵で、太い杉の柱が支える堂々とした建物です。その一角にあるききざけ処では、埼玉県内にある全酒蔵の日本酒が勢揃いしており、有料の試飲を楽しむことができます。

コイン式のディスペンサーにお猪口をかざせば、好きな日本酒を少量ずつテイスティング可能です。試飲は1杯あたりおおよそ400~600円程度で、季節限定酒や高級大吟醸など約10種類の中から選んで飲み比べできます。埼玉各地の蔵自慢の逸品を飲み比べできる贅沢なコーナーで、鏡山をはじめとする地酒を手軽に味わってみましょう。

【 蔵里限定!樽生の「純米スパークリング」は必飲 】

中でも小江戸蔵里限定の「純米スパークリング」は要チェックです。樽詰めの日本酒に炭酸ガスを加えたスパークリング酒で、瓶に移すとガスが抜けてしまうため樽生でしか飲めないというレアな一杯です。シュワっとした爽やかな口当たりで、日本酒初心者でもグイグイ飲めてしまう美味しさでした。ワンコイン程度から気軽に試せるので、日本酒ビギナーの方もぜひコインを片手にお気に入りの一杯を探してみてください。

【 発酵バル 】

ききざけ処には日本酒によく合う発酵食品を集めた「発酵バル」コーナーも併設されています。川越ならではの醤油や味噌、甘酒などの発酵食品をつまみとして購入することもでき、日本酒とのマリアージュをその場で楽しめるのも嬉しいポイントです。

 

 ・蔵元直営!歴史ある空間で地酒に出会う「河越酒店」

3つ目にご紹介するのは、川越の蔵造りエリアで日本酒を楽しむなら外せない河越酒店(かわごえさけてん)です。河越酒店は、小江戸鏡山酒造が新たに構えたアンテナショップで、川越一番街商店街(蔵造りの町並み)沿いにあります。

1895年築の「滝島家住宅」という歴史的建造物を利用した店舗で、黒漆喰の蔵造りの風情そのままに営業しています。その場所のすぐ裏手には川越のシンボル「時の鐘」がそびえており、観光の合間にふらりと立ち寄りやすい酒処となっています。

【 「鏡山」全種にCOEDOも!埼玉の美酒を角打ちスタイルで 】

店内では、小江戸鏡山酒造の看板商品である日本酒「鏡山」を全種類取り揃えているほか、地元川越のクラフトビールCOEDOビールも常時全ラインナップ購入できます。さらに川越生まれのクラフトジン「棘玉(とげだま)」や、ソムリエ協会も注目する秩父産のワインなど、日本酒以外の地元アルコール飲料も扱っており、お酒好きにはたまらない品揃えです。

もちろんメインは日本酒ですので、店頭では鏡山の有料試飲も可能です。気になる銘柄を店員さんにお願いすれば、お猪口1杯からテイスティングさせてもらえます。蔵元直営ならではの限定酒や量り売りの甘酒などが登場することもあり、掘り出し物に出会えるかもしれません。

【 楽しみ方 】

蔵造りの街並みを散策しながら、お目当ての地酒を手に入れるのにぴったりのスポットです。観光名所の時の鐘から徒歩1分という好立地なので、鐘つきの音を聞いた後にそのまま立ち寄ってみてはいかがでしょう。レトロな酒屋の雰囲気を味わいながら、川越の地酒をゆっくり選ぶ時間もまた格別ですよ。

 

 



 3. 地酒に合う川越グルメとお店の雰囲気

川越で日本酒を楽しむなら、ぜひ地元の美味しい料理とのペアリングも体験してみてください。

 ・川越グルメの代表格「うなぎ」と地酒のペアリング

【 濃厚な旨味を日本酒で流す至福の体験 】

まず挙げたい川越グルメはうなぎ(鰻)です。川越は江戸時代から続く老舗の鰻店が点在する土地柄で、香ばしく焼き上げた蒲焼きを乗せたうな重や、薬味や出汁と共に三通りの味を楽しめるひつまぶしなどは、日本酒との相性も抜群です。脂ののった鰻の濃厚な旨味と、日本酒のすっきりした喉越しは互いを引き立て合います。

【 大正蔵のレストラン「八州亭」で味わう名物料理 】

蔵造りの街並み周辺で気軽に鰻を味わうなら、小江戸蔵里内にある和食処「八州亭」がおすすめです。八州亭では、川越が誇る地産地消の料理が提供されており、なかでも人気メニューの一つが川越名物の鰻料理です。

注文を受けてから丁寧に焼き上げる「川越名物うな重」(ふっくら柔らかな鰻に、さっぱりめのタレが絡んだ絶品)や、まずはそのまま、次に薬味を載せて、最後は出汁をかけて楽しむ「ひつまぶし」など、贅沢な鰻メニューが揃っています。これらの鰻料理は地酒・鏡山との相性も良く、口の中でとろける鰻を頬張りつつキリッと冷えた日本酒を含めば、至福のマリアージュを味わえるでしょう。

昼間の観光の合間に冷酒で一息つくも良し、夜はライトアップされた蔵を眺めながら熱燗を傾けるも良し。八州亭では鏡山をはじめ希少な地酒も提供しているので、料理と合わせて堪能してみてください。

 

 ・お土産にも最適!鏡山の酒粕を使った「発酵スイーツ」

【 芳醇な香りが広がる「酒粕きんつば」 】

そして、日本酒好きにぜひ試していただきたい川越ならではのデザートが発酵スイーツです。実は川越には、日本酒の副産物である酒粕を使ったユニークな和菓子があります。鏡山の酒粕を練り込んで作られた「酒粕きんつば」は、川越限定の逸品です。

ほくほくとした小豆餡を酒粕風味の皮で包んだきんつばで、ひと口頬張ると芳醇なお酒の香りがふわりと広がり、上品な甘さの餡とのバランスが絶妙です。甘党にも辛党にも喜ばれる新感覚のスイーツと言えるでしょう。酒粕きんつばはバラ売りはしておらず6個入りの箱のみで販売されていますが、お土産にも最適です。パッケージには「鏡山」のロゴと川越のシンボル「時の鐘」があしらわれており、川越旅行の思い出にもなる洒落たデザインです。

【 しっとり優しい大人の味「酒粕かすてら」 】

もう一つの注目スイーツが「酒粕かすてら」です。鏡山の酒粕をたっぷりと練り込んで焼き上げたカステラで、しっとりふんわりとした生地にほんのり日本酒の風味が感じられる逸品です。

甘さ控えめでコクがあり、お酒が得意でない方でも食べやすい優しい味わいに仕上がっています。酒粕きんつばと並んで人気の商品で、日本酒を楽しんだ後のデザートにもぴったりです。どちらも他ではなかなか味わえない川越オリジナルの発酵スイーツですので、日本酒好きならぜひチェックしてみてください。

 

 



 4. 日本酒好き必見のお土産セレクション

川越散策の最後には、日本酒好きならではのお土産も忘れずに手に入れましょう。

 ・金賞受賞の銘酒「鏡山 さけ武蔵 大吟醸」

まず外せないのは、やはり地元の銘酒「鏡山」そのものです。小江戸鏡山酒造では様々な種類の鏡山を生み出していますが、中でもおすすめは地元産米を使った純米大吟醸シリーズ。

埼玉県開発の酒米「さけ武蔵」を使用した「鏡山 さけ武蔵 大吟醸」は世界初のさけ武蔵100%の大吟醸酒で、優雅で華やかな香りとキレのある飲み口が特徴です。蔵復活後に各種コンクールで金賞に輝いた看板商品でもあり、贈答用にも喜ばれる一本です。

このほか季節限定の搾りたて生酒や、先述した斗瓶取り雫酒のような最高級酒など、鏡山には魅力的なラインナップが揃っています。川越市内では、小江戸蔵里の明治蔵(おみやげ処)や前述の河越酒店で購入できますので、ぜひお気に入りの一本を探してみてください。

 

 ・川越限定!香る「酒粕スイーツ」を自宅でも

次におすすめしたいのが、鏡山の酒粕を使った酒粕スイーツです。先ほどご紹介した酒粕きんつばと酒粕かすてらは、どちらも日本酒好きにとって心惹かれる川越土産になるでしょう。日本酒の香りがほのかに感じられるこれらのお菓子は、ここ川越でしか手に入らない限定品です。

特に酒粕きんつばは6個入りの箱詰めなので、職場やご家族へのちょっとしたお土産にも最適です。酒粕かすてらも日持ちがし比較的利く焼き菓子ですので、自宅に帰ってから旅の余韻に浸りつつ日本酒のお供に味わうのも良いですね。これらの酒粕スイーツは河越酒店で購入できますので、鏡山の日本酒と合わせてチェックしてみましょう。

 

 ・旅の思い出を彩る「酒器」探し

そのほか、日本酒好きなら酒器にもこだわりたいところ。川越の陶器店やガラス工房では、伝統的な焼き物やガラス細工のお猪口やぐい呑みなども販売されています。

蔵元巡りの記念に、お気に入りの酒器を見つけてみるのもおすすめです。お気に入りの酒器で川越の地酒を飲めば、旅の思い出が一層深まることでしょう。

 

 



 5. 川越で日本酒三昧!おすすめモデルコース

最後に、川越で日本酒の飲み歩きを満喫するモデルコースをご提案します。所要時間に合わせて半日コースと1日コースのイメージをご紹介します。

 <半日コース> 蔵里の試飲から始まる「王道・飲み歩き」

【午前:小江戸蔵里で利き酒スタート】

西武新宿線本川越駅に到着したら、まずは駅から徒歩すぐの小江戸蔵里へ向かいましょう。10時過ぎに蔵里(明治蔵・大正蔵エリア)のお土産処を覗いて川越土産の下見をしたりしつつ、11時になったら昭和蔵のききざけ処がオープンします。

早速ききざけ処でコインを握りしめ、鏡山をはじめ埼玉各地の地酒を飲み比べ!蔵里限定のスパークリング日本酒など、その場でしか味わえない一杯もぜひ試してみてください。利き酒を楽しみながら、自分好みの酒を見つける時間はあっという間に過ぎるでしょう。

【ランチ:大正蔵の「八州亭」でうなぎと地酒】

お昼時になったら、同じ敷地内の大正蔵にあるレストラン八州亭でランチ休憩です。先ほどご紹介した川越名物のうな重やひつまぶしを注文し、冷やした鏡山と共にゆっくり味わいましょう。蔵を改装した趣ある空間でいただく地元グルメは、旅情たっぷりで贅沢なひとときです。お腹が満たされたら、再び街歩きに出発します。

【午後:蔵造りの街並み〜河越酒店へ】

蔵里を後にしたら、川越のメインストリートである一番街(蔵造りの町並み)を散策しながら北へ向かいます。土蔵造りの歴史的建物が立ち並ぶ通りを歩けば、江戸時代にタイムスリップしたような気分。途中、昭和レトロな雰囲気漂う菓子屋横丁(お菓子の町)に寄り道して、昔懐かしいお菓子をつまんでみるのも良いでしょう(日本酒の合間のリフレッシュにぴったりです)。

一番街を10分ほど歩くと、ひときわ高い木造の塔が見えてきます。川越のシンボル「時の鐘」です。時の鐘を見上げながら写真に収めたら、そのすぐ裏手にある河越酒店へ。

河越酒店では、鏡山をはじめとする地酒のボトルを手に取ってみたり、気になる銘柄があれば有料試飲をお願いして味見をしてみましょう。蔵元直営店だけあって品揃えは抜群で、ここでしか買えない限定酒や、酒粕スイーツなども手に入ります。店主との会話を楽しみつつ、自分用やお土産用にお酒を購入したら、半日コースは終了です。ほろ酔い気分で川越の街並みを眺めながら、駅へと戻りましょう。

 

 <1日コース> 縁結びの神社と「夜の川越」まで楽しむ

【午後:氷川神社へ足を延ばす】

基本的な流れは半日コースと同じですが、時間に余裕がある場合は午後も引き続き川越観光を楽しみましょう。河越酒店でお買い物を済ませた後、まだ飲み足りない場合は一番街周辺のカフェでひと休みしたり、氷川神社など少し離れたスポットまで足を延ばしてみるのもおすすめです(本川越駅や蔵里付近から東武バスや小江戸巡回バスで20分ほど)。

川越氷川神社は縁結びで有名な神社ですが、境内で縁起の良い日本酒のおみくじ(日本酒瓶の形をしたお守り)を授与していたりと、ここでもさりげなく日本酒との縁を感じられるかもしれません。

【夕方〜夜:幻想的な街並みと締めの一杯】

午後の街歩きを存分に楽しんだら、日が暮れる前に再び本川越駅周辺に戻ってきます。夕方〜夜にかけてもう一軒、日本酒を楽しみに行きましょう。例えば、昼とは違った趣の川越の夜景を眺めながら、八州亭で灯りに照らされた蔵の雰囲気を満喫するのも良いですし、川越駅近くの居酒屋で地酒を飲み比べて締めくくるのも一案です。川越には地元の日本酒を豊富に揃えた酒処やバーも点在していますので、気になる店にふらりと入ってみるのも旅の醍醐味です。

夜の帳が下りた蔵造りの街並みは、昼間とはまた違うロマンチックな表情を見せてくれます。提灯や行灯の灯りに照らされた古い町並みをそぞろ歩きしつつ、旅の最後の一杯を楽しんでください。1日かけて川越の日本酒と町歩きを堪能すれば、きっと心も体も大満足の旅になることでしょう。

 

 



 6. おわりに 

古き良き蔵の街並みと地酒の魅力を同時に味わえる川越は、日本酒好きにとってまさに理想の観光地です。唯一の酒蔵・小江戸鏡山酒造が生み出す「鏡山」という地酒を中心に、蔵里や河越酒店での利き酒体験、酒粕スイーツとの出会い、そして歴史的な街の雰囲気――五感で楽しむ川越の日本酒巡りは、ここでしか味わえない特別な時間となるはずです。

次回川越を訪れる際は、ぜひ甘味巡りだけでなく日本酒の飲み歩きにも挑戦してみてください。小江戸情緒あふれる町でいただく一杯は、きっと格別の思い出になることでしょう。さあ、時の鐘の音を聞きながら、川越の地酒で乾杯と洒落込んでみませんか。きっと“小江戸”川越の新たな魅力に酔いしれること間違いなしです。