🕓 2025/3/22
#グルメ

目次
高知県のグルメについて
高知県は、太平洋に面した温暖な気候と、黒潮がもたらす豊かな海の恵みに育まれた地域であり、四万十川などの清流や山々の自然環境と相まって、個性あふれる食文化が発展しています。海・川・山の幸がバランスよく揃い、新鮮な食材を活かした郷土料理が多くの人々を魅了しています。
特に「ウツボ料理」、「かつおのたたき」、そして「鍋焼きラーメン」は、高知県を代表するご当地グルメとして高い人気を誇ります。高知を訪れた際には、ぜひこれらの料理を味わい、土地の風土と人々の知恵が息づく、独自の食文化に触れてみてください。
高知県の厳選グルメ3選
1. ウツボ料理
出展:https://eats.jp/detail/100371
● ウツボ料理の魅力
高知県のウツボ料理は、その見た目からは想像できないほど上品で奥深い味わいが魅力です。細長く鋭い歯を持つウツボは一見すると食材として敬遠されがちですが、地元では古くから親しまれ、高知の食文化を彩る存在となっています。最大の魅力は、その独特の食感と旨味。ぷりぷりと弾力のある身は、噛むほどに甘みとコクが口の中に広がり、あっさりとしながらも深い満足感をもたらします。
調理法も非常に多彩で、刺身やタタキ、唐揚げ、煮付け、鍋物まで、あらゆる料理に対応できるのもウツボの魅力のひとつです。なかでも唐揚げは、外はカリッと香ばしく、中はしっとりジューシーで、ビールや日本酒との相性も抜群。皮の部分にはコラーゲンが豊富に含まれており、美容や健康を意識する人々からも注目を集めています。
●ウツボ料理の歴史
高知県のウツボ料理の歴史は、地元の人々の知恵と工夫によって育まれてきた独自の食文化です。見た目が獰猛で扱いが難しいウツボですが、黒潮が流れる高知の海では比較的安定して獲れることから、古くから漁師や沿岸の住民にとって貴重な食材とされてきました。冷蔵技術がなかった時代には干物として保存され、日常の食卓を支える存在でもありました。
骨が多く処理が難しい魚ながら、唐揚げや煮付けなど、食べやすく美味しく仕上げる調理法が地元で発展し、現在では高知の名物料理として定着しています。近年は観光客にも人気を集め、「高知らしさ」を象徴する一品として全国にも知られるようになりました。
● ウツボ料理を食べるならココ! !
- 店名:土佐魚菜市場 ひろめ市場店
- 魅力:
高知の名物グルメを味わうなら、ひろめ市場の「ウツボの唐揚げ」は絶対に外せない一品です。お土産店のような賑やかな雰囲気の中にありながら、地元の食材をその場で楽しめるひろめ市場は、食べ歩き好きにはたまらないスポット。中でも、土佐魚菜市場で提供される練り製品や揚げ物は、ビールとの相性も抜群で、地元客にも観光客にも大人気です。
「ウツボの唐揚げ」は、外はカリッと香ばしく、中はしっとりとした旨味が詰まった逸品。しっかりと下味がついており、クセのない味わいで、一度食べたらクセになること間違いなしです。冷めてしまっても、店の方に頼めばレンジで温め直してくれるという心配りも嬉しいポイント。 - アクセス:とさでん交通伊野線「大橋通」電停から北へ徒歩約3分
- 住所:高知県高知市帯屋町2-3-1 ひろめ市場 龍馬通り
- グーグルマップ:https://maps.app.goo.gl/Bpx6KPrLY5VniftU9
2. かつおのたたき
出展:https://funfun-tokushima.jp
● かつおのたたきの魅力
高知県の「かつおのたたき」は、新鮮なかつおの旨味と香ばしさが際立つ、高知を代表する名物料理です。表面を藁で豪快に炙ることで生まれる香りと、中はレアに仕上げたしっとりとした赤身が絶妙なバランスを生み出します。黒潮に育まれた高知のかつおは身が引き締まり、脂ののりも良く、素材そのものの美味しさが楽しめます。
薬味にはにんにく、玉ねぎ、大葉などが使われ、定番のポン酢に加えて、塩で味わう「塩たたき」も人気。シンプルながら素材の質の高さを実感できる食べ方です。市場や飲食店では目の前で藁焼きするパフォーマンスが見られることもあり、視覚や香りでも楽しめるのが魅力。かつおのたたきは、豪快さと繊細さを兼ね備えた、高知らしさを象徴する一皿です。
● かつおのたたきの歴史
高知県の「かつおのたたき」は、黒潮の恵みに育まれたかつおと、地元の知恵から生まれた伝統料理です。その起源には諸説ありますが、特に有名なのが、土佐出身の中浜万次郎(ジョン万次郎)がアメリカから帰国した際に、ステーキの調理法をヒントに表面だけを炙る方法を広めたという説です。この手法は、かつおの鮮度を活かしつつ生臭さを抑え、香ばしさを加える画期的な調理法として高知に定着しました。
特に「藁焼きたたき」は、藁の強い火力で一気に表面を炙ることで、かつおに独特の香りと旨味を与える高知ならではの技法です。この調理法は古くから受け継がれ、今では観光地でもライブ感あふれるパフォーマンスとしても楽しまれています。
● かつおのたたきを食べるならココ! !
- 店舗名:明神丸 本店
- 魅力:
明神丸の名物・鰹の塩タタキ(粗塩をふって提供)。厚切りの鰹に香ばしい焦げ目が付き、藁焼きならではの香りが食欲をそそります。 高知を代表する藁焼き鰹タタキの有名店で、店頭で豪快に藁焼きを実演しており、燃え上がる炎と香ばしい薫香のパフォーマンスに思わず圧倒されます。看板メニューの「塩タタキ」は焼き立てを粗塩でいただくスタイルで、藁焼きの香りと鰹の旨味が抜群の相性です。
厚めに切られた鰹は中がレアでとろりと柔らかく、生臭さは一切なく濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。「高知に住んでる友達に『カツオ食べるとしたらここ一択!』と教わった」という声もあるほど味の評判は折り紙付きです。 - 住所:高知県高知市本町1-1-2
- アクセス:堀詰駅から63m
- グーグルマップ : https://maps.app.goo.gl/mbk3vgY8NHjaKBWUA
3. 鍋焼きラーメン
出展:食べログ
● 鍋焼きラーメンの魅力
高知県の鍋焼きラーメンは、土鍋でぐつぐつと煮込まれたまま熱々で提供される、他にはない独特のスタイルが魅力のご当地ラーメンです。一口目から感じるのは、鶏ガラベースのスープの奥深いコクと優しい味わい。濃すぎず、しかししっかりとした旨味が感じられるスープは、最後の一滴まで飲み干したくなるほどです。熱を保ち続ける土鍋のおかげで、最初から最後までアツアツのまま味わえるのも、このラーメンの醍醐味です。
麺はストレートの細麺で、熱々のスープの中でもほどよい歯ごたえを保ち、スープとよく絡みます。そしてトッピングには、親しみのある具材が使われることが多く、鶏肉、ちくわ、生卵、ネギなどが一般的。これらの素材がスープに溶け込み、味にさらに深みを与えてくれます。生卵は半熟になり、スープに溶かしながら食べ進めることで、まろやかな変化も楽しめます。
● 鍋焼きラーメンの歴史
高知県のご当地グルメ「鍋焼きラーメン」の歴史は、昭和20年代、高知県須崎市のとある食堂から始まったとされています。その食堂の名は「谷口食堂」。当時、地域の人々に温かくて栄養のある食事を提供したいという思いから考案されたのが、土鍋でグツグツ煮込んだラーメンでした。
その後、谷口食堂の閉店をきっかけに一時は衰退しかけたものの、地元の人々や有志の飲食店の努力によって「鍋焼きラーメンを須崎の名物として残したい」という機運が高まり、2000年代に入ってから再び注目を集めるようになります。「須崎名物鍋焼きラーメンプロジェクトX」という団体の設立や、地域ぐるみのPR活動、イベント出店などを通じて、その魅力は県内外に広がり、現在では高知県を代表するご当地ラーメンのひとつとなりました。
● 鍋焼きラーメンを食べるならココ! !
- 店名:谷口食堂
- 魅力:
高知市中心部で本格的な鍋焼きラーメンを味わいたいなら、「谷口食堂」は外せない一軒です。須崎市発祥の鍋焼きラーメンを、同じ屋号とレシピで再現しており、そのクオリティの高さは地元民はもちろん、観光客の間でも話題となっています。
土鍋でグツグツと煮立った状態で提供される一杯は、見た目からしてインパクト抜群。スープは親鶏のガラをベースに、豚足や昆布、野菜をじっくり煮込んだ奥深い味わいで、しっかりとしたコクがありながらも、後味は意外にもすっきり。細めのストレート麺はスープとよく絡み、最後の一口まで熱々のまま楽しめます。和の雰囲気が漂う小ぢんまりとした店内で、心まで温まる一杯をじっくり味わえば、高知の新たな魅力に気づくこと間違いありません。 - 住所:高知県高知市追手筋1-7-14 田村ビル 1F
- アクセス:とさでん桟橋線蓮池町通駅から徒歩5分
- グーグルマップ:https://maps.app.goo.gl/fNCtsmoGwsfdfQHw6