【仙台×日本酒】酒蔵巡りで地酒を堪能!仙台と日本酒を満喫する旅

🕓 2025/6/16
#日本酒

伊達薫る杜都で心を潤し、仙台の地酒に舌鼓を打つ仙台旅

 

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 目次

  1. 仙台で味わう日本酒とは
  2. 仙台周辺の「おすすめ酒蔵」
  3.  仙台周辺の「日本酒おすすめセレクション」
  4. 仙台と酒蔵を巡「モデルコース」

はじめに

山と海、武家文化と近代都市が交差する仙台は、広瀬川の清冽な伏流水と泉ヶ岳の超軟水、三陸の厳冬が育む「伊達の酒」が花開く場所。伊達家御用蔵の革新、日本三景・松島へと続く湾岸文化、市街地に息づく都市型蔵の賑わい

――本記事では、そんな仙台ならではの多層的なテロワールを〈酒の歴史・蔵元・銘柄セレクション・モデルコース〉の4章構成で徹底ガイドします。地酒を片手に、城下町の史跡と湾岸の絶景、湯けむり揺らめく奥座敷まで“乗って・歩いて・味わう”旅へ出かけましょう。



1. 仙台で味わう日本酒とは 

 1 | 広瀬川の清流と泉ヶ岳伏流水が育む伊達の酒

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広瀬川沿いの若林区荒町には、嘉永二年(1849年)創業の森民酒造本家が現存する唯一の「旧仙台市内蔵」。“清流 広瀬川”ブランドでは、川の伏流水と県産米〈蔵の華〉を組み合わせ、市民参加型で環境保全にも寄与しています。一方、藩政時代に伊達家御用蔵を務めた仙台伊澤家 勝山酒造は泉区・泉ヶ岳山麓へ蔵を移転し、深井戸から汲む超軟水で純米大吟醸を遠心分離搾りするなど先端技術を導入。

IWC最高賞を受けた「献」をはじめ、滑らかな旨味と気品ある香りが特徴です。都市近郊で“山の伏流水 × 都心の清流”という二つの水系を味わい比べられるのは仙台ならではです。

 

 2 | 地下鉄&徒歩で楽しむ蔵巡り――「ぐい呑パスポート」と街あるきの醍醐味

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仙台駅から徒歩15分の荒町エリアで蔵見学と試飲を楽しんだら、地下鉄南北線で泉中央へ移動し勝山酒造へ――そんな“市内2蔵制覇”を軸に、夜は国分町・壱弐参横丁へ繰り出しましょう。

  • ぐい呑パスポート(5/12–10/31)は、県内陶芸家が手がけたオリジナルぐい呑+日本酒チケット5枚付き。加盟飲食店を巡りながら宮城の多彩な銘柄を利き酒できる人気の街歩き企画です。

  • 仙台日本酒フェスト(5/25)は全国46蔵・約150種が集う東北最大級のテイスティングイベント。2部入替制でフードブースも充実し、毎年チケット完売必至です。

杜の都の並木道や横丁文化と相まって、“歩いてはしご酒”の楽しさが一層際立ちます。

 

 3 | 伊達七蔵が紡ぐ発酵イノベーション――DATE SEVEN

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宮城を代表する7蔵(浦霞・伯楽星・勝山・日高見ほか)が毎夏だけ共同醸造する限定酒**「DATE SEVEN」**。2025年シーズン2では浦霞&伯楽星がリーダー蔵となり、同一スペックを各蔵の流儀で仕込み7月5日に同時リリース、7月7日19時一斉開栓という“七夕解禁”が恒例です。浦霞に由来する協会12号酵母や遠心分離・サーマルタンクなど最新技術を共有しつつ、香味の個性を競い合う姿こそ仙台・宮城の酒文化の革新性を物語ります。

項目 内容
所在地 宮城県仙台市(広瀬川流域・荒町・泉ヶ岳麓ほか)
主な観光地 仙台城跡(青葉城址)、瑞鳳殿、定禅寺通、新緑の広瀬川、秋保温泉、松島湾クルーズ
日本酒スポット 森民酒造本家〈蔵見学・試飲〉、仙台伊澤家勝山酒造〈遠心分離見学〉、ぐい呑パスポート加盟店、仙台日本酒フェスト会場、DATE SEVEN取扱店
イベント情報 - 仙台日本酒フェスト(5月25日・イベントホール松栄)
- ぐい呑パスポート(5/12–10/31・市内各店)
- 仙台七夕まつり&花火大会(8月5–8日・仙台中心部)
- DATE SEVEN 解禁日(7月7日19:00・県内酒販店)

 

現在観光地×日本酒サイトを立ち上げ中です。これまでになかった、欲しかった情報が手に入るサイトです。どんどんこれから情報を追加していきますので、ぜひブックマークください。

 

 

 
 
 
 

 

 



2. 仙台周辺の「おすすめ酒蔵」

杜の都を潤す広瀬川の軟水と、泉ヶ岳・松島湾の恵みが響き合う――宮城・仙台の蔵巡り

広瀬川の伏流水は中軟水で柔らかな口当たり、泉ヶ岳の地下で磨かれた硬度 35 程度の超軟水はシルキーなキレを生みます。寒冷な東北の冬がもたらす低温長期発酵と相まって、市街地から沿岸部まで半径40 km 圏内に個性豊かな蔵が点在。“地下鉄+JR+徒歩”だけで五蔵制覇できるアクセスの良さも仙台ならではです。

 1. 仙台伊澤家 勝山酒造株式会社|伊達家御用蔵が醸す世界品質

65出展:https://sakefinder.com/kura/65

元禄元年(1688)創業、伊達家の御用蔵として320 年以上の歴史を刻む革新蔵。泉ヶ岳伏流水を深井戸から汲み上げ、遠心分離搾りや低温熟成で「献」「暁」などを醸造。IWCやKura Master世界一を連続受賞する品質は、硬度35の超軟水がもたらすシルキーなテクスチャーと精緻な温度管理の賜物です。蔵内見学は、蔵元がガイドする日本酒ペアリング付きプライベートツアー(2 名〜・2 時間50 分・1 名 30,000 円)のみ。

項目 内容
正式名称 仙台伊澤家 勝山酒造株式会社
創業年 1688 年(元禄元)
主な銘柄 勝山 献・暁・伝・戦勝政宗
直売所 オンラインショップのみ/蔵内販売なし
アクセス 仙台駅→市営バス「川崎入口」下車徒歩4分/車約35 分

 

 2. 森民酒造本家|市街地唯一の蔵+甘酒カフェ「森民茶房」

top-shop1出展:https://moritami.jp

嘉永二年(1849)創業。“日本一身近な酒蔵”を掲げ、地下水と広瀬川伏流水で醸す「森民 純米」ほかを少仕込みで展開。蔵見学は60〜90 分・3 プラン(2 名〜/2,090 円〜)で、試飲とバスクチーズケーキ付きプランが人気です。併設カフェ「森民茶房」で甘酒ラテや季節限定スイーツも楽しめ、市街地観光の合間に立ち寄れる稀少な都市型蔵として注目されています。

項目 内容
正式名称 合資会社 森民酒造本家
創業年 1849 年(嘉永2)
主な銘柄 森民 純米・純米吟醸・純米大吟醸
見学 ○ 60〜90 分・3 プラン(2 名〜/2,090 円〜)
試飲 ○ 各プランに試飲+土産酒プランあり
直売所 森民茶房(若林区荒町53)
アクセス JR仙台駅徒歩17 分/地下鉄五橋駅徒歩6 分

 

 3. 株式会社佐浦(浦霞醸造元)|協会12号酵母と300年の老舗

IMG_2150s出展:https://www.urakasumi.com

享保9年(1724)創業、塩竈神社御神酒御用達として歩んできた名門。「浦霞 禅」や協会12号酵母仕込みの「No.12」など、穏やかな吟醸香と米旨味の調和が身上です。通常は外観ガイド+酒ギャラリー試飲(お猪口付300 円)が中心ですが、創業300周年の2025年からはミニ蔵見学+きき酒コースや4月開催の「蔵まつり」で仕込蔵が特別公開。

項目 内容
正式名称 株式会社 佐浦
創業年 1724 年(享保9)
主な銘柄 浦霞 禅・純米酒・No.12・特別純米
見学 △ 外観ガイド(1日2回)/蔵まつり時のみ内部公開
試飲 ○ 酒ギャラリーでお猪口+コイン2枚 300 円
直売所 浦霞 酒ギャラリー(塩竈市本町2-19)
アクセス JR仙石線 本塩竃駅徒歩7 分

 

 4. 阿部勘酒造株式会社|塩竈神社御神酒を担う港町の蔵

出展:https://www.abekan.com

享保元年(1716)創業。塩竈神社の御神酒を300 年以上醸し続ける港町の老舗で、「阿部勘 純米辛口」「四季の松島」が地元で愛飲されています。蔵見学と店頭試飲は基本的に行っていませんが、春の「塩竈 酒蔵めぐり」や限定イベント時に有料試飲(800 円/お猪口付)を実施。酒粕や前掛けなど蔵グッズも人気で、参道散策と合わせて立ち寄るファンが絶えません。

項目 内容
正式名称 阿部勘酒造株式会社
創業年 1716 年(享保元)
主な銘柄 阿部勘 純米辛口・四季の松島・於茂多加男山
見学 × 一般見学不可
試飲 △ イベント時のみ有料試飲(800 円〜)
直売所 蔵売店(平日10:00-17:00)
アクセス JR本塩竃駅徒歩10 分 

 

 5. 株式会社 一ノ蔵|“すず音”を生んだ合同蔵のエコ醸造

会社概要|宮城県の伝統的な手づくりの日本酒蔵一ノ蔵

出展:https://ichinokura.co.jp

1973年、4 蔵が合同して誕生。大崎市松山の豊富な地下水と環境保全型農業で育てた契約米を用い、低アル発泡酒「すず音」やフルーティーな「ひめぜん」で日本酒の新境地を開拓しました。本社蔵では完全予約制の無料見学(10月上旬〜6月上旬・60 分)が再開され、窓越しで仕込み室を見学後に4種の試飲が楽しめます。蔵開放日にはJR松山町駅から無料送迎バスも運行。

項目 内容
正式名称 株式会社 一ノ蔵
創業年 1973 年(昭和48)〈四蔵合同〉
主な銘柄 一ノ蔵 無鑑査・ひめぜん・すず音
見学 ○ 無料60 分(要予約/10月上旬〜6月上旬)
試飲 ○ 見学後に4種試飲
直売所 地酒や華の蔵(松山酒ミュージアム内)
アクセス JR松山町駅→タクシー10 分/仙台駅→松山町駅約40 分
 
 
 

 

 



3. 仙台周辺の「日本酒おすすめセレクション」

広瀬川の伏流水と松島湾の潮香が醸す――杜の都で味わう蔵元の恵み

仙台城下を潤す広瀬川と泉ヶ岳の花崗岩層で磨かれた超軟水、三陸の寒冷な冬――自然条件が繊細で伸びやかな酒質を育む宮城・仙台。JR仙台駅1階「地酒とワインの店ケヤキ」や駅近バーをハブに、地下鉄・JRで30 km 圏の蔵元を“乗ってはしご酒”できるのが魅力です。

 1. 勝山 「献 KEN」 純米大吟醸|仙台伊澤家 勝山酒造(仙台市泉区)

伊達家御用蔵が「食中酒の理想形」を掲げて造る看板酒。山田錦100 %を50 %まで磨き、泉ヶ岳伏流水(硬度35の超軟水)で低温長期発酵。もろみは 遠心分離 で搾るため澱の混入が極小で、口当たりはシルクのように滑らかです。

洋梨・白桃・杏仁を連想させる上品なアロマの下に、穏やかな酸(酸度1.6)と日本酒度+2の軽快なキレが共存し、淡白な魚介から濃い味の牛たん炭火焼まで幅広く寄り添います。IWC2019「チャンピオン・サケ」受賞をはじめ、SAKE COMPETITION純米吟醸部門2年連続日本一など輝かしい受賞歴を誇り、世界ソムリエ協会でも“万能食中酒”と評されています。

項目 内容
種別 純米大吟醸(精米歩合45 %)
味わい 洋梨・白桃香/滑らかで上品
飲み方 冷酒◎/常温○
相性料理 仙台牛たん、三陸アワビ、塩竈寿司
どこで買える・飲める 仙台駅ケヤキ、泉中央「勝山館」レストラン、国分町和食処

 

 2. 浦霞 「禅」 純米吟醸|株式会社佐浦(塩竈市)

1973年発売、半世紀にわたり“食中吟醸”の座を守るロングセラー。山田錦×トヨニシキを50 %精米し、自蔵発祥の協会12号酵母で醸すことで、穏やかな吟醸香とふくよかな米旨味を両立。日本酒度+2前後・酸度1.4で輪郭は柔らかく、冷酒でも常温でも味わいが崩れません。

全米日本酒歓評会吟醸部門金賞ほか国内外のコンクールで常連入賞し、2024年には50周年記念“復刻ラベル”も限定発売されました。

項目 内容
種別 純米吟醸(精米歩合50 %)
味わい 穏やかな吟醸香/ふくよか
飲み方 冷酒◎/常温◎
相性料理 笹かまぼこ、はらこ飯、ホヤ酢
どこで買える・飲める 仙台駅ケヤキ、浦霞酒ギャラリー、松島湾遊覧船バー

 

 3. 阿部勘 純米辛口|阿部勘酒造(塩竈市)

創業1716年、塩竈神社御神酒蔵が放つ“港町の定番辛口”。ササニシキ(または宮城県産米)を60 %精米し、日本酒度+5〜+7・酸度1.6に設計。穏やかなリンゴ様のトップノートの後に、海風を思わせるミネラルとシャープな酸がぐっと切り上げるため、脂が乗った三陸カキフライや藻塩サバを爽快に洗い流します。

720 ml 1,540円と日常価格ながら、南部杜氏・平塚敏明氏の手により“料理の名脇役”として全国の和食店に支持されています。

項目 内容
種別 純米酒(精米歩合60 %)
味わい 爽快果実香/旨味+キレ
飲み方 冷酒◎/燗酒○
相性料理 三陸カキフライ、藻塩サバ、牛たんシチュー
どこで買える・飲める 仙台駅ケヤキ、塩竈市内居酒屋、塩竈酒蔵めぐりイベント

 

 4. 一ノ蔵 発泡清酒「すず音」|株式会社一ノ蔵(大崎市松山)

1998年誕生、瓶内二次発酵による日本初の本格スパークリング清酒。アルコール5 %、糖酸比が織りなすやさしい甘酸っぱさと繊細な泡立ちは、“鈴の音”の語源通りグラスの中で涼やかに弾けます。低アルでも酒米は自社契約栽培米を使用し、一本一本手作業でルミアージュ(オリ下げ)を行う丁寧な造り。

料理ではフルーツタルトやずんだ餅のほか、青唐辛子入り牛たんシチューのアクセントにも◎。海外バーテンダーからはカクテルベースとして高評価を得ています。

項目 内容
種別 発泡清酒(瓶内発酵・Alc 5 %)
味わい やわらかな甘酸っぱさ/微発泡
飲み方 冷酒◎
相性料理 ずんだ餅、苺タルト、牛たんシチュー
どこで買える・飲める 仙台駅ケヤキ、松山酒ミュージアム、仙台空港売店

 

 5. 森民 純米吟醸|森民酒造本家(仙台市若林区)

嘉永二年(1849)創業、市内唯一の造り蔵が放つ“都市型テロワール”。宮城県一迫産〈蔵の華〉を50 %まで磨き、日本酒度+3・酸度2.4と高めの酸設計で仕上げるため、青リンゴ・レモングラスの香りの後に鋭い酸とボリュームある旨味が突き抜けます。

“キレキレ酒”のキャッチコピーどおり、仙台マーボー焼きそばや海老チリなど濃い味中華で真価を発揮。蔵併設の森民茶房では甘酒ラテと飲み比べができ、試飲付き見学(2,090円〜)も好評です。

項目 内容
種別 純米吟醸(精米歩合50 %)
味わい 青リンゴ香/シャープな酸&キレ
飲み方 冷酒◎/常温○
相性料理 仙台マーボー焼きそば、海老チリ、牛たんネギ塩
どこで買える・飲める 森民茶房、仙台駅ケヤキ、国分町バル

 

 

 



4. 仙台と酒蔵を巡る「モデルコース」

広瀬川伏流水と湯けむりの杜を歩き、仙台の地酒を利き酒する――。

城下町の史跡と日本酒文化が同居する仙台は、半日でも丸一日でも“濃い”体験が組めるのが魅力。旅のスタイルに合わせて選べる モデルコース を2本ご提案します。

 ①|城下町と2蔵を満喫! 定番さんぽ&試飲コース

🕒 所要時間: 約 4–5 時間 | 🧭 難易度: ★☆☆ | 🍶 試飲数目安: 2〜3ヵ所

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仙台駅を起点に、朝市グルメ・青葉城跡の歴史探訪・名物牛たんランチを一気に楽しみつつ、市街地唯一の造り蔵〈森民酒造本家〉でテロワール体験──“徒歩+市バス”だけで完結する半日モデルです。ラストは駅直結の地酒ショップ〈ケヤキ〉で飲み比べと土産調達まで済ませられるため、日帰り旅やビジネス滞在のスキマ時間にも最適。「広瀬川の伏流水×都市型クラフト」を気軽に味わえる、仙台観光の入門編コースです。

時間帯 立ち寄りスポット & 体験
9:30 JR仙台駅 → 仙台朝市 で海鮮おにぎり&0次会コーヒー(朝市 8:00 開店)
10:00 るーぷる仙台 で青葉城跡へ。伊達政宗騎馬像と市街パノラマを撮影
11:30 国分町で 牛たんランチ(利久・閣など)
12:45 森民酒造本家〈要予約 60 分見学+試飲〉で市街地テロワールを体感
14:00 JR仙台駅1階 地酒とワインの店 ケヤキ で飲み比べ&土産探し(小瓶も充実)

ポイント

  • 徒歩+市バスだけで完結。

  • 森民で3種テイスティング後、ケヤキで“勝山 献”や“阿部勘 純米辛口”の量り売りを追加しても◎。

  • 牛たんの塩味と広瀬川伏流水由来の柔らかな酸が好マリアージュ。

 

 ②|塩竈・松島を深掘り! 湾岸絶景&酒蔵満喫コース

🕒 所要時間: 約 7–8 時間 | 🧭 難易度: ★★☆ | 🍶 試飲数目安: 2蔵+駅スタンド

仙台駅ナカ「ミヤギノ純米酒センター シマウマ酒店」ちょい飲みもガッツリも | 仙台ぶり子※出展:https://nonbeeno-tawamure.com/archives/39828

仙台駅から30分圏の湾岸エリアへ足を伸ばし、塩竈の名門2蔵で利き酒→港町グルメ→日本三景・松島クルーズまで欲張りに詰め込んだ1日プラン。海鮮丼や牡蠣バーで三陸の味覚を堪能しつつ、瑞巌寺などの文化財も巡るため「酒・景色・歴史・食」を一筆書きで楽しめます。帰路に仙台駅の立ち飲みスタンドで“締めの一杯”を挟めば、海と杜の都を一本のレールでつなぐ“宮城の日本酒フルコース”が完成します。

時間帯 立ち寄りスポット & 体験
9:00 JR仙台駅 → 本塩竃駅(JR仙石線・約25 分)
9:30 浦霞 酒ギャラリー で蔵限定純米を試飲(お猪口付300 円)
10:45 阿部勘酒造 蔵前ショップで限定酒購入(イベント日なら有料試飲可)
12:00 塩竈魚市場で 海鮮丼ランチ
13:30 松島湾クルーズ(45 分周遊)で日本三景の島々を望む
14:45 瑞巌寺・五大堂を散策、牡蠣バーで地元産カキと純米酒マリアージュ
16:30 仙台駅帰着 → ミヤギノ純米酒センター(立ち飲み)で締めの利き酒フライト

ポイント

  • 塩竈の2蔵は徒歩圏、駅から松島までは電車10 分。

  • クルーズ後は牡蠣 or 穴子料理で“浦霞 禅”の旨味を引き立てる。

  • 仙台駅に戻ったら立ち飲みで“すず音”の泡をデザート代わりに。

 

 ③|里山テロワールを体感! 一ノ蔵エコ蔵見学&松山町さんぽコース

🕒 所要時間: 約 6 – 7 時間 | 🧭 難易度: ★★☆(列車+タクシー) | 🍶 試飲数目安: 1蔵+駅スタンド

蔵見学

大崎市松山に移築された合同蔵〈一ノ蔵〉は、地下水と契約栽培米でサステナブル醸造を実践する宮城屈指の“里山蔵”。無料見学(要予約)では窓越しで仕込み室を見学し、純米・すず音など4種をテイスティングできます。周辺には古い商家が残る松山町通りや「松山酒ミュージアム」があり、酒文化と里山風景をのんびり味わえるのが魅力。帰路に仙台駅立ち飲みでハイライトを復習すれば、都市と田園のコントラストが一日で楽しめます。

時間帯 立ち寄りスポット & 体験
9:00 JR仙台駅発 → 松山町駅(東北本線 普通・約40 分)
9:45 駅前でタクシー(予約がおすすめ・片道約1,700 円)に乗車
10:00 一ノ蔵 本社蔵 無料見学(要予約・60 分)
窓越しで麹室・仕込み室を見学 → 4種試飲(すず音・無鑑査など)
11:15 併設売店で蔵限定酒&量り売りを購入
11:35 徒歩3 分 → 松山酒ミュージアム(入館300 円・試飲コイン制)で追加テイスティング
12:30 松山町通りの古民家食堂で はっと汁&玄米おにぎりランチ
13:30 タクシーで松山町駅へ戻り、13:50 発の列車で仙台へ
14:40 仙台駅1階 地酒とワインの店ケヤキ で“ひめぜん”生チーズケーキペアリング/土産調達
15:30 立ち飲み ミヤギノ純米酒センター で利き酒フライト(勝山 × 浦霞 × 一ノ蔵飲み比べ)
16:30 解散(ホテルチェックインや新幹線乗車に好アクセス)

 

ポイント

  • 一ノ蔵見学は【10 月上旬〜6 月上旬/平日】、3日前までの事前予約が必須。10:00/13:30 の2回制。

  • 松山町駅⇆蔵はタクシーが便利(要予約:三本木タクシー 0229-52-3131)。蔵開放(4 月12 日)は無料送迎バスが運行。

  • 仕込み水由来の柔らかな甘みが“はっと汁”の素朴な味を引き立て、すず音の微発泡が食後のデザート代わりに最適。

 

 
 

  

 
 


 さいごに 

透明な広瀬川のせせらぎ、霊峰・泉ヶ岳に磨かれた伏流水、そして三陸の荒波が育む海の幸――仙台の日本酒は、こうした多彩な自然と伊達文化が織りなすストーリーそのものです。

市街地の森民で“都市のテロワール”を味わい、伊達家御用蔵・勝山で技の粋に触れ、湾岸の浦霞や阿部勘で潮の香りを感じ、一ノ蔵の泡で旅を締めくくる。地下鉄やJRを乗り継ぐだけで、この豊かなコントラストを一日で巡れるのは、全国でも稀有な体験と言えるでしょう。

本記事で紹介した蔵元・銘柄・モデルコースは、ほんの入口に過ぎません。四季の祭りや限定酒の解禁日、酒蔵めぐりイベントを組み合わせれば、同じルートでも味わいは何度でも新しく生まれ変わります。次の仙台旅では、地酒を通して土地の人と語らい、歴史や風土を五感で感じる“伊達なはしご酒”へ出かけてみてください。