日本人が選んだ厳選北海道旅行

渡月橋について|歴史や概要を詳しく解説

作成者: BesPes|Dec 8, 2024 1:41:04 PM

🕓 2024/12/10
#観光地

渡月橋の歴史や概要を詳しく解説 


 目次

  1. 渡月橋とは?
  2. 渡月橋の歴史
  3. 渡月橋の見どころ


はじめに

京都の嵐山地域を象徴する渡月橋は、その優美な景観と歴史の深さから、多くの観光客を魅了する名所です。この橋とその周辺には、自然美、歴史、文化が融合したスポットが点在しており、訪れる人々に多彩な楽しみを提供します。

本記事では、渡月橋そのものの概要や歴史、さらに周辺でぜひ訪れるべき見どころを詳しくご紹介します。四季折々の表情を見せる嵐山エリアの魅力を存分に感じてみてください。

 

1. 渡月橋とは?  

渡月橋は、京都市右京区の桂川(大堰川)に架かる、全長約155メートル・幅約11メートルの橋で、嵐山地域を代表する風光明媚な景観を彩る存在です。


その歴史は平安時代の承和年間(834年~848年)に遡り、僧侶の道昌が法輪寺への参詣のために架けた「法輪寺橋」が起源とされています。 鎌倉時代中期、亀山上皇が橋の上を渡る月の姿を見て「くまなき月の渡るに似たり」と述べたことから、「渡月橋」と命名されたと伝えられています。 


現在の橋は1934年(昭和9年)に鉄骨鉄筋コンクリート造で再建されましたが、周囲の景観に調和するよう、欄干は木製となっています。 渡月橋周辺は、春には桜、秋には紅葉が美しく、四季折々の自然美を楽しむことができます。 また、橋のたもとからは屋形船やレンタルボートで川遊びを楽しむこともでき、嵐山の風情を存分に味わうことができます。 

アクセスは、嵐電(京福電鉄)嵐山線の嵐山駅から徒歩約5分、JR嵯峨野線の嵯峨嵐山駅から徒歩約10分、阪急電鉄嵐山線の嵐山駅から徒歩約5分と、各交通機関から便利な立地にあります。

 

 

 

 

2. 渡月橋の歴史  

京都市右京区、嵐山地域の象徴として知られる渡月橋は、その優美な景観と長い歴史で多くの人々を魅了してきました。本項では、渡月橋にまつわる主歴史的な背景と意義を詳しく解説します。

 1. 834年~848年(承和年間):初代「法輪寺橋」の架橋  

※イメージ画像

平安時代の承和年間(西暦834~848年頃)、僧・道昌が法輪寺への参詣路確保のため、現在の渡月橋にあたる「法輪寺橋」を架けたことが渡月橋の起源とされています。これが後に渡月橋と呼ばれる橋の歴史的出発点となりました。

 

 2. 13世紀後半(鎌倉時代中期):橋名「渡月橋」の誕生  

※イメージ画像

鎌倉時代中期(おおむね13世紀後半)、亀山上皇が橋上より眺めた月の姿に感銘を受け、「くまなき月の渡るに似たり」と述べたことがきっかけで、橋は「渡月橋」と呼ばれるようになったと伝えられています。この詩的な表現から生まれた橋名は、後世まで受け継がれ、現在でも橋を象徴する呼称として定着しています。

 

 3. 1934年(昭和9年):近代的橋梁への再建  

※イメージ画像

昭和期である1934年、渡月橋は鉄骨鉄筋コンクリート造の近代的な橋梁として再建されました。ただし、周囲の伝統的な景観に配慮し、欄干には木材が用いられています。この再建により、橋は強度と美観を両立し、現代に至るまで嵐山の代表的景観として多くの人々を魅了し続けています。

 

 4. 2013年(平成25年):台風による周辺地域への影響 

※イメージ画像

2013年9月、台風18号(通称:台風マンニィ)の影響で桂川が増水し、嵐山一帯が浸水被害を受けました。この際、渡月橋も増水した川に囲まれましたが、橋自体は大きな損傷を免れています。その後、安全性確認のための点検や周辺整備が行われ、橋は再び通常通りの利用が可能となりました。

 

 

 

3. 渡月橋の見どころ  

渡月橋は、京都・嵐山の象徴的な存在であり、その周辺には多くの見どころがあります。以下に、渡月橋とその周辺で訪れるべき主要スポットを詳しくご紹介します。

 ■ 天龍寺 

天龍寺は、臨済宗天龍寺派の大本山であり、1994年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。1339年、足利尊氏が後醍醐天皇の冥福を祈るために建立しました。特に有名な曹源池庭園は、夢窓疎石の作庭による池泉回遊式庭園で、嵐山を借景とした美しい景観が特徴です。この庭園は、国の史跡・特別名勝に指定されています。また、法堂の天井には、加山又造による「雲龍図」が描かれており、訪問者の目を引きます。

>>天龍寺の詳細はこちら

 

 ■ 竹林の小径 

天龍寺の北側から続く約400メートルの竹林の道で、数万本の竹が生い茂る幻想的な雰囲気が魅力です。この道は、平安時代には貴族の別荘地として利用されていました。風に揺れる竹の音や、木漏れ日の中を歩く体験は、心を落ち着かせてくれます。また、毎年12月に開催される「嵐山花灯路」では、竹林がライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な風景を楽しむことができます。

 

 ■ 嵯峨野トロッコ列車 

嵯峨嵐山駅から亀岡駅までの約7.3キロメートルを、約25分で結ぶ観光列車です。旧山陰本線の廃線跡を利用しており、保津川沿いの美しい渓谷を間近に楽しむことができます。特に秋の紅葉シーズンは絶景が広がり、多くの観光客で賑わいます。全5両編成で、5号車「リッチ号」は窓ガラスがなく、開放的な車両として人気があります。 

 

 ■  嵐山モンキーパークいわたやま 

嵐山モンキーパークいわたやまは、渡月橋の南側、嵐山公園内の岩田山中腹(標高160メートル)に位置する野猿公苑です。1957年に開苑し、約120頭のニホンザルが自然の中で自由に生活しています。入園口から山頂の展望台までは徒歩約20分の登山道となっており、途中にはベンチも設置されています。山頂からは京都市内を一望でき、特に秋の紅葉シーズンには美しい景観が楽しめます。サルたちは人懐っこく、指定の餌やり体験(有料)も可能です。

 

 ■ 大河内山荘庭園 

大河内山荘庭園は、昭和初期の俳優・大河内傳次郎が約30年の歳月をかけて築いた広大な回遊式庭園です。1931年に造営が始まり、嵐山や比叡山、保津峡を借景とした美しい景観が特徴です。庭園内には、数寄屋造の「大乗閣」や茶室「滴水庵」などの建物が点在し、これらは登録有形文化財に指定されています。特に紅葉の季節には、多くの観光客が訪れます。入園料には抹茶とお菓子のサービスが含まれており、庭園内の茶室で静かな時間を過ごすことができます。

 

 

 

 さいごに 

渡月橋とその周辺は、京都の自然と歴史、文化を存分に楽しめる特別な場所です。橋の壮麗な景観や、天龍寺や竹林の小径といった周囲の見どころは、四季折々の魅力で訪れる人々を迎えてくれます。また、嵯峨野トロッコ列車や嵐山モンキーパークなどのアクティビティも、家族連れや観光客にとって忘れられない体験となるでしょう。

歴史的背景を知り、見どころを巡ることで、渡月橋の新たな魅力を発見できるはずです。ぜひ足を運び、嵐山エリアが持つ独自の風情を楽しんでください。