道頓堀について|歴史や概要を詳しく解説

🕓 2024/6/01
#文化

道頓堀の歴史と概要を詳しく解説

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 目次

  1. 道頓堀の概要
  2. 道頓堀の歴史
  3. 道頓堀のおすすスポット
  4. 道頓堀の食べるべきグルメ


はじめに

道頓堀は、大阪市中央区に位置する日本でも有名な観光地の一つです。大阪の中心部であるミナミ地区にあり、運河沿いに広がるこのエリアは、その独特の雰囲気や活気ある街並み、豊富な飲食店や商業施設で知られています。また、道頓堀川を挟んで南側には戎橋、北側には道頓堀橋などの有名な橋が架かり、その周辺には多くの観光客や地元の人々が訪れます。道頓堀は、江戸時代から商業の中心地として栄えてきました。

この記事では、道頓堀の見どころを詳しく紹介します。各スポットについて歴史や特徴を掘り下げて解説することで、道頓堀の魅力を存分に味わえるようになります。

 

 

 

1. 道頓堀の概要

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道頓堀は、大阪市中央区に位置する日本でも有名な観光地の一つであり、大阪の中心部であるミナミ地区にある。運河沿いに広がるこのエリアは、その独特の雰囲気や活気ある街並み、そして豊富な飲食店や商業施設で知られている。また、道頓堀川を挟んで南側には戎橋や、北側には道頓堀橋などの有名な橋が架かっており、その周辺には多くの観光客や地元の人々が訪れる。

このエリアは、江戸時代から商業の中心地として栄えてきた。元々は川岸にある船着き場や倉庫があったことから、物流や商業の拠点として発展していった。そして、明治時代になると大阪市の発展と共に、道頓堀は劇場や料理屋、遊技場などが軒を連ねる娯楽街としても知られるようになった。

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道頓堀の見どころとしては、有名なグリコの看板や、道頓堀川沿いに立ち並ぶ飲食店や屋台、近隣にある道頓堀リバーサイドビルなどが挙げられる。また、ショッピングやエンターテイメントが楽しめる商業施設も多く、観光客だけでなく地元の人々も訪れる人気スポットとなっている。

夜になると、道頓堀はさらに活気を増し、ネオンが輝く街並みが煌びやかに彩られる。特に夜の道頓堀は、数多くの飲食店やバーやクラブが営業し、多くの人々が夜遊びを楽しむ場として知られている。ランタンやネオンで彩られた看板が街を照らし、賑やかな雰囲気が漂う夜の道頓堀は、大阪のナイトライフの象徴とも言える。

 

 

 

2. 道頓堀の歴史

道頓堀の歴史は、数世紀にわたって大阪の文化と経済の発展を反映しています。ここでは時代ごとの主要な出来事を詳しく説明します。

江戸時代 (1603-1868年)

江戸時代の道頓堀は、大阪の文化と商業の中心地として発展しました。1612年に地元の商人である安井道頓によって始まったこのエリアは、特に劇場や茶屋が集まる場所として知られるようになりました。道頓堀は元々、水運を利用した交通の要所としても重要で、多くの人々が演劇を見に訪れるために集まりました。その結果、多くのレストランが繁盛し、長い間日本劇場の中心地として栄えました​。

また、江戸時代の道頓堀は、演劇や芸能が非常に盛んで、多くの劇場がこの地区に集まりました。特に、日本の伝統芸能である歌舞伎が人気を博し、ショーチク座などの劇場が設立されました。これらの劇場は今日でも大阪の文化的ランドマークとして機能しています。

 

明治時代 (1868-1912年) から大正時代 (1912-1926年)

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この時期、道頓堀は西洋化の影響を受け始め、多くの西洋風の建物が建設されました。特に、歌舞伎や人形浄瑠璃(浄瑠璃)などの伝統的な日本の公演が人気を博していました。たとえば、竹本座や豊竹座など、著名な劇場がこの地域に存在しており、道頓堀が「劇場の街」としての魅力を高めていました。
大正時代には、更に多くの劇場や映画館が建設され、道頓堀は大阪のエンターテイメントの中心地としての地位を確固たるものにしました。この時代には、道頓堀の映画館や劇場が文化的な活動の場として重要な役割を果たしていました。

 

昭和時代 (1926-1989年) および平成時代 (1989-2019年)

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特に昭和時代には、映画館が導入され、1935年には大阪の活気を象徴するグリコマンの看板が設置されました。この看板は、勝利のポーズをしたランナーを描いており、道頓堀を象徴する観光名所として知られるようになりました。また、この時代に「くいだおれ」の言葉が道頓堀の食文化を象徴するフレーズとして定着しました。食べ物に対する豊富な選択肢と贅沢な消費は、この言葉によって強調され、多くの飲食店が観光客を惹きつける一因となりました​。
平成時代に入ると、日本全体がバブル経済の崩壊後の回復期に入りましたが、道頓堀では新たな発展が見られました。この時代には、商業施設やレジャー施設の新設が進み、国内外からの観光客を引きつけるエンターテイメントの中心地としてさらにその地位を固めました。

 

令和時代 (2019年-現在)

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「食い倒れ」の文化も健在で、たこ焼きやお好み焼きなど、大阪ならではのストリートフードが楽しめます。
伝統的な日本文化と現代的な要素が融合し、新しい観光のスポットや食文化の発展が見られます。特に食文化においては、「食い倒れ」の名声を更に発展させ、さまざまな国の料理が楽しめるグローバルな食の目的地となっています​。

 

 

 

 

3. 道頓堀のの見どころ

宗右衛門町

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大阪市中央区に位置する歴史ある歓楽街です。昔の華やかな花街文化から変化し、現在では夜の業界としての顔も持つエリアです。ここではホストクラブ、バー、クラブなどが軒を連ね、大阪の夜を彩っています。

江戸時代から第2次世界大戦前にかけて、この地域は格式の高い花街として栄えました。特に昭和初期までは「南地五花街」の一つとして繁栄し、多くの茶屋や風呂屋が立ち並んでいました​。戦後、高度成長期に入ると、クラブやキャバレー、バーが集まる歓楽街へと変貌を遂げ、現在もその賑わいを保っています​​。

かつてはこの種のエリアがしばしばヤクザなど組織犯罪の影響下にあったため、依然としてその名残を感じさせることがありますが、現在は公安の厳しい取締りと地域社会の努力により、比較的安全な場所となっています。夜になると、宗右衛門町はネオンが輝き、多くの人々が訪れる賑やかな街へと変わります。昼間は比較的静かですが、夜の雰囲気は特に魅力的で、新宿の歌舞伎町に似た雰囲気を楽しむことができます。
 

 

道頓堀の巨大立体看板

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最も有名な看板はグリコの看板で、この看板は1935年に初めて設置され、今でも多くの観光客が訪れるスポットの一つです。グリコ看板は複数回デザインが変更され、現在はLEDを使用したものになっています。

かに道楽の巨大なカニの看板もまた、その動く機能で知られており、特に夜になると動くカニの看板が観光客の目を引きます。この看板は1996年から設置され、定期的なメンテナンスが行われています。

くいだおれ太郎の人形は、「食い倒れの街」大阪を象徴するキャラクターで、観光客によく知られたアイコンです。この人形は、元々くいだおれビルの前でドラムを叩くアニメーションとして設置され、現在も多くの人々が記念撮影を楽しんでいます。

その他にも、多種多様な看板が道頓堀にはあります。これらの看板は、それぞれの店舗の目印となっており、観光客に楽しい驚きを提供しています。

 

とんぼりリバークルーズ

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とんぼりリバークルーズは、大阪ミナミ地区の道頓堀川を巡る約20分の観光船ツアーです。このクルーズでは、グリコの看板や道頓堀の他の巨大看板など、大阪の象徴的な風景を水上から楽しむことができます。川沿いの美しいネオンや様々な橋をくぐりながら、ガイドから大阪の歴史や文化に関する解説を聞くことができます。

船はオープンタイプで、雨天時には簡易レインコートが提供されますが、傘の使用は他の乗客や低い橋への接触の危険があるため避けられます。このクルーズは、大阪を訪れる際に独特な体験を提供し、観光客には特に人気があります。船からの視点で見る道頓堀川とその周辺の景観は、他では得られない魅力的なものです。

 

道頓堀大観覧車えびすタワー

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道頓堀に位置するドン・キホーテ道頓堀店には、特徴的な観覧車「えびすタワー」が併設されています。この観覧車は世界初の長円形で、座席が水平に回転する独特のデザインが採用されています。全高は約77.4メートルで、32基のゴンドラがあり、各ゴンドラは4人まで乗車可能です。乗車時間は約15分間で、道頓堀川や大阪市内のパノラマビューを楽しむことができます。

えびすタワーは夜間に特に美しいイルミネーションでライトアップされ、道頓堀の夜景とともに壮観な光景を提供します。

 

なんばグランド花月

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なんばグランド花月は、吉本興業によるお笑いライブや演劇の舞台が行われる劇場です。大阪の中心部に位置し、特に漫才や吉本新喜劇が年中無休で開催されています。この劇場は、1987年に開業して以来、日本の伝統的な笑いを提供し続けており、老若男女問わず多くの観客で賑わっています​。​

 

法善寺横丁

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法善寺横丁は大阪の南船場に位置し、道頓堀川からほど近い石畳の歩道が特徴のエリアです。江戸時代からの歴史を持ち、横丁は飲食店やバーで賑わっています。特に有名なのは「水掛不動尊」で、訪れる人々が病気平癒や商売繁盛を願って水をかけます。横丁は昼間は静かでありながらも、夜には灯りがともり異国情緒あふれる雰囲気に変わります。飲食店では串カツやお好み焼きなど、大阪ならではのグルメも楽しめます。

 

 

 

 

4. 道頓堀のおすすめのグルメ

道頓堀は大阪の代表的なグルメスポットで、多種多様な食べ物を楽しむことができます。特に以下のグルメは訪れた際には試す価値があります。

たこ焼き

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大阪の道頓堀はたこ焼きで有名なエリアで、多くの店が競い合う激戦区です。たこ焼きは、外はカリッと中はトロッとしているのが特徴で、出汁の効いた生地が特に人気ですたこ焼きは道頓堀の各所で提供されています。

 

串カツ

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串カツは大阪発祥の庶民的な料理で、豚肉や魚介類、野菜などを小さめの一口サイズに切り、パン粉をまぶして揚げたものです。大阪では、特にその多様なバリエーションと共有ソースポットでの「二度漬け禁止」ルールで知られています。食材の選択肢が豊富で、どの店でもその日の食材に応じて様々な串カツを楽しむことができます。

 

お好み焼き

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道頓堀のお好み焼きは、大阪の代表的なグルメであり、その地域特有の魅力がたくさん詰まっています。お好み焼きは、小麦粉、水、卵、キャベツを基本に、さまざまな具材を混ぜ合わせて鉄板で焼き上げる料理です。道頓堀では、その具材に地元の新鮮な食材を豊富に使用し、濃厚なソース、マヨネーズ、鰹節、青のりで味を調えています。

一般的な具材としては、豚肉やイカ、エビ、チーズなどがよく使われ、地域によって異なる多くのバリエーションが楽しめます。また、道頓堀ではお好み焼きを「鉄板焼き」として提供する店も多く、訪れる観光客や地元の人々に愛されています。

 

豚まん

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豚まんは大阪で特に人気のあるグルメで、その中でも551蓬莱の豚まんは特に有名です。この豚まんはジューシーな豚肉と甘辛いタレが特徴で、ふっくらとした生地で包まれています。大阪市内の多くの店舗や、主要な交通機関の駅近くで販売されているため、アクセスも容易です。

もともと中国の影響を受けた食品ですが、大阪では特に親しまれています。551蓬莱は創業以来、この豚まん一つで多くのファンを魅了してきました。特に観光客にとっては、大阪を訪れた際にぜひ試してもらいたい名物の一つです。

 

 

 

 

さいごに

道頓堀は、大阪の歴史と現代が交錯する魅力的なエリアです。この記事では、道頓堀の見どころについて詳しく紹介しましたが、実際に訪れてみることでさらに多くの発見があるでしょう。昼夜を問わず活気に満ちた道頓堀は、訪れる人々に多彩な体験を提供します。

グリコの看板や巨大立体看板の光景、道頓堀川を巡るリバークルーズ、そして美味しい食べ物を楽しむ時間は、道頓堀ならではの醍醐味です。歴史ある法善寺横丁やエンターテイメントの拠点であるなんばグランド花月も、道頓堀の訪問をさらに充実させてくれます。

これらの情報が、あなたの道頓堀観光を計画する際の参考になれば幸いです。ぜひ道頓堀を訪れて、その魅力を自分自身で体感してみてください。