🕓 2023/4/12
#グルメ
京都のグルメについて
京都は、千年の都と称される豊かな歴史と文化に彩られた街で、独自の洗練された料理文化を持っています。京料理は、季節の食材を活かし、美しい盛り付けや繊細な味わいが特徴です。そんな京都を訪れるなら、ぜひ体験していただきたい絶品グルメを紹介します。
以下に紹介する「湯豆腐」「京懐石」「にしんそば」は、京都を訪れるなら必ず味わっていただきたい絶品グルメです。
京都の厳選グルメ3選
1. 湯豆腐
● 湯豆腐の魅力
湯豆腐は、京都を訪れる際にぜひ体験していただきたい料理の一つです。湯豆腐は、南禅寺周辺で発祥したと言われ、その歴史は精進料理にまでさかのぼります。この料理は、昆布だしで温められた豆腐を、ポン酢やごまダレでいただくシンプルながらも風味豊かな一品です 。
魅力は、何よりもその素材の良さにあります。京都は美味しい水が豊富であり、これが湯豆腐の風味を一層引き立てます。特に、南禅寺順正や嵯峨野といった名店では、毎朝作られる新鮮な京豆腐を使用し、豆腐の滑らかな口当たりとしっかりとしたコシを楽しむことができます。
● 湯豆腐の歴史
湯豆腐の歴史は、鎌倉時代に遡ります。この時代に、中国から帰国した僧侶たちによって広められた精進料理が起源とされています。精進料理は、仏教の戒律に従い、肉や魚を使わず、植物性の食材のみを使用する料理で、湯豆腐もその一環として発展しました。
当初の湯豆腐は、現在のように昆布だしで温めた豆腐ではなく、焼き豆腐を煮た料理に近いものでした。江戸時代には『豆腐百珍』というレシピ本が出版されるほど、豆腐料理が広く普及し、湯豆腐もその一部として愛されるようになりました。
● 湯豆腐を食べるならココ! !
- 店名:南禅寺 順正
- 魅力:
京都の名店「南禅寺 順正」は、風情あふれる庭園を眺めながら風味豊かな湯豆腐を堪能できるお店として、多くの人々に愛されています。特におすすめのランチメニューは、名物「ゆどうふコース」。こだわりの製法で丹念に作られた湯豆腐は、木綿豆腐ながら絹豆腐のようななめらかな舌触りが特徴です。シンプルな昆布出汁がさらに湯豆腐の味を引き立て、心温まる一品となっています。 - アクセス:蹴上駅から412m
- 住所:京都府京都市左京区南禅寺草川町60
- グーグルマップ:https://maps.app.goo.gl/a7redaXBGE4osN1N7
2. 京懐石
● 京懐石の魅力
京懐石の魅力は、何と言ってもその繊細な料理と美しい盛り付けにあります。京懐石は、茶の湯から派生した料理で、一つ一つの料理が季節の食材を生かし、見た目も味も楽しめるように工夫されています。特に、料理の彩りや器の選び方にもこだわりがあり、食事そのものが芸術作品のように感じられます。
また、四季折々の風情を感じさせる料理でもあります。春は桜や筍、夏は鮎や瓜、秋は松茸や栗、冬は蟹やふぐといったように、その季節ごとの食材を最大限に生かした料理が提供されます。
● 京懐石の歴史
京懐石の歴史は、茶道との深い結びつきから始まります。茶懐石は、茶の湯(茶道)の一環として、茶席で提供される軽い食事から発展しました。この料理は、禅僧が修行の中で得た「懐石」の概念に基づいています。「懐石」とは、寒い日に僧侶が温かい石を懐に入れて体を温めたことに由来し、心を温める食事という意味が込められています。
今日では、懐石料理は日本料理の中でも特に高い評価を受け、その美しさと繊細さ、そしておもてなしの心が国内外で愛されています。
● 京懐石を食べるならココ! !
- 店舗名:美山荘
- 魅力:
創業1895年、京都の奥座敷・花背に再興された峰定寺の宿坊として始まった【美山荘】は、三代目の中東吉次氏の頃から「摘草料理」を標榜し、多くの文化人から愛されてきた由緒ある料理宿です。立原正秋や白洲正子などの著名人たちもその美しい料理に魅了されました。
美山荘で堪能できるのは、山里の野趣と都の風雅を併せ持つ料理です。四代目の久人氏自らが野山に入り集めた野草や山菜、茸に加え、鮎やアマゴなどの川魚、そして猪、鹿、熊などの野鳥は、自然の恵みそのものです。これらの食材を用いた料理は、まさに自然と調和した一品一品が味わえます。。 - 住所:〒601-1102 京都府京都市左京区花背原地町375
- アクセス:京都バス32系統「広河原行」に乗車。「大悲山」下車
- グーグルマップ : https://maps.app.goo.gl/K8CRvWmZfLKcnrsbA
3. にしんそば
● にしんそばの魅力
にしんそばの魅力は、その独特な味わいと歴史的背景にあります。この料理は、甘辛く煮た身欠きにしんを温かいそばの上に乗せたもので、京都の名物料理として親しまれています。にしんは骨まで柔らかく煮てあり、簡単にほぐせるので、そばと一緒に食べるとその旨味が出汁に溶け出し、深い味わいを楽しめます。
にしんの甘辛さは日本酒とも相性が良く、特に京都伏見の地酒と一緒に楽しむのがオススメです。京都には多くのにしんそばの名店があり、それぞれが独自のこだわりを持っています。
● にしんそばの歴史
にしんそばの歴史は、19世紀後半に遡ります。にしんそばは、京都の老舗「松葉」の2代目、松野与三吉によって1882年(明治15年)に考案されました。当時、北海道から北前船で運ばれてきた「身欠きにしん」を使用し、京都の人々に栄養価の高い食材を提供するために工夫されました 。
松野与三吉は、にしんを甘辛く煮た「棒炊き」として調理し、これをそばの上に乗せることで「にしんそば」を完成させました。この料理は瞬く間に人気となり、京都の名物料理として広まりました。
● にしんそばを食べるならココ! !
- 店名:総本家にしんそば 松葉
- 魅力:
京都府京都市東山区に位置する「総本家にしんそば 松葉 本店」は、創業1861年の歴史を誇る老舗蕎麦店です。にしんそばの発祥地ともいわれるこの店は、地元の人々だけでなく旅行者からも愛され続けており、名物の「にしんそば」はその代表格です。
この由緒ある店は、京都の風情ある街並みの中にあり、創業当時から続く伝統の味を守り続けています。松葉は、1861年(文久元年)に初代松野与衛門(七郎兵衛)が開業し、1882年に二代目松野与三吉が「にしんそば」を発案しました。 - アクセス:京阪電鉄「祇園四条駅」下車、6番出口より徒歩すぐ
- 住所:〒605-0075 京都府京都市東山区四条大橋東入ル川端町192
- グーグルマップ:https://maps.app.goo.gl/S82ptgfNrAGpkLka6