東京駅エリアについて|歴史や概要を詳しく解説

🕓 2024/6/15
#文化

東京駅の歴史や概要を詳しく解説

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 目次

  1. 東京駅の概要
  2. 東京駅の歴史
  3. 東京駅のいくべきスポット
  4. 東京駅の建築とデザイン


はじめに

東京駅は、東京市千代田区丸の内に位置する日本の主要な鉄道ターミナルであり、1914年12月20日に開業して以来、100年以上にわたり日本の交通の要所として機能してきました。この駅は、設計者辰野金吾による赤レンガの外観と壮麗なドーム屋根を特徴とし、日本の近代建築の象徴とされています。東京駅は、1日あたり約460,000人の乗降客を迎える世界で最も忙しい駅の一つであり、広大な敷地面積と多様な路線で、国内外のビジネスや観光の拠点として重要な役割を果たしています。

本記事では、東京駅の概要、歴史、見どころ、建築とデザイン、そしてイベントと祭りについて詳しく紹介します。東京駅の魅力とその文化的、歴史的な価値を深く理解するためのガイドとして、ぜひお役立てください。

 

 

1. 東京の概要

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東京駅は、東京市千代田区丸の内に位置する日本の主要な鉄道ターミナルです。1914年12月20日に開業し、その後100年以上にわたり日本の交通の要所として機能してきました。設計者は辰野金吾で、赤レンガの外観と壮麗なドーム屋根を特徴としています。この建物は、日本の近代建築の象徴とされています。

1日あたり約460,000人の乗降客を迎え、世界で最も忙しい駅の一つです。駅の敷地面積は約182,000平方メートルで、東京ドーム3.6個分の広さに相当します。駅には合計28のプラットフォームがあり、新幹線、JR線、東京メトロなどが利用できます。

東側の八重洲出口にはショッピングや飲食店が立ち並び、特に八重洲地下街は訪れる観光客に人気があります。一方、西側の丸の内出口は、東京ステーションホテルや皇居へのアクセスが便利です。駅の内部には、多数のショップやレストランがあり、特に東京ラーメンストリートや東京キャラクターストリートが有名です​。

構造と施設
東京駅は、在来線と新幹線の発着駅として、非常に多くの路線が交差するターミナルです。JR東日本の在来線、JR東海の東海道新幹線、東京メトロの丸ノ内線がこの駅を発着します。新幹線のホームだけでも地上に5面10線があり、在来線は地上に5面10線、地下に4面8線を持ち、合計で日本最大級のプラットホーム数を誇ります。

周辺エリア
東京駅は、ビジネス街である丸の内、大手町、有楽町、八重洲、日本橋、京橋の中心に位置し、地下街を経由して周辺のオフィスビルと直結しています。これにより、ビジネスマンや観光客にとって非常に利便性が高い立地となっています。

・利用状況
東京駅は、1日に約3000本の列車が発着し、年間を通じて多くの乗降客で賑わっています。特に新幹線の発着駅として全国各地へのアクセスが可能であり、ビジネスや観光の拠点としての役割を果たしています。乗降客数は世界でもトップクラスであり、日本国内でも8位にランクインしています。

 

 

 

 

2. 東京の歴史

東京駅の歴史は、日本の近代化とともに歩んできた豊かなものであり、その発展は東京の成長と密接に関連しています。以下は、東京駅の歴史の概要です。

■ 始まりと設立

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東京駅の計画は、明治政府の中央集権化政策の一環として始まりました。1908年に中央プラットフォームの建設が開始され、1914年12月20日に正式に開業しました。設計を担当したのは辰野金吾で、彼はイギリス留学の経験を生かし、西洋風の赤レンガ建築を採用しました。開業当初の駅舎は、壮麗なドーム屋根を持つ3階建ての建物で、帝国の玄関口としての役割を果たしました。

 

■ 戦前と戦中の発展

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1923年の関東大震災では、東京駅はほとんど被害を受けませんでした。しかし、1945年の第二次世界大戦中の空襲で屋根が破壊され、駅舎の一部が損傷しました。戦後、1947年に駅舎は2階建てに再建され、その後も駅としての機能を果たし続けました。

 

■ 新幹線と高度成長期

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1964年には東海道新幹線が開通し、東京駅は日本全国を結ぶハブとしての役割を強化しました。この新幹線の開通により、東京駅の重要性はさらに高まりました。1980年代には、駅構内に「東京ステーションギャラリー」が開設され、文化的な発信地としての側面も持つようになりました。

 

■ 修復と再開発

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2003年、東京駅は国の重要文化財に指定されました。2007年から2012年にかけて、丸の内駅舎の保存・復元工事が行われ、1914年の開業当時の姿に戻されました。この工事では、耐震補強も行われ、現代の基準に適した安全性が確保されました。また、2013年には「グランルーフ」が完成し、新たなランドマークとなりました。

 

■ 現代の東京駅

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2014年、東京駅は開業100周年を迎えました。この間、駅は日本全国を結ぶ交通の要所としての役割を果たし続け、丸の内側と八重洲側の両方で商業施設やオフィスビルが発展しました。特に「丸の内エリア」は再開発が進み、ビジネスと商業の中心地としての地位を確立しています。

 

 

 

 

3. 東京駅のいくべきスポット

丸の内仲通り

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丸の内仲通りは、東京駅の西側に位置するメインストリートで、東京駅から有楽町、大手町に至るエリアを結び、多くの高級ブランド店、オフィスビル、レストラン、カフェが立ち並んでいます。この通りは、美しい街路樹や季節ごとに変わる装飾が特徴で、特に秋の紅葉や冬のイルミネーションが訪れる人々を魅了します。イルミネーションは約1.2キロメートルにわたり、約120万個のLEDライトが使用されており、毎年多くの観光客が訪れる人気のスポットです。

丸の内ビルディングや新丸の内ビルディング、丸の内ブリックスクエアなどの大型商業施設があり、これらの施設内には最新のファッションブランドや雑貨店、カフェやレストランが揃い、ショッピングや食事を楽しむことができます。平日の昼間や週末には歩行者天国となり、車の通行が制限されるため、通りにはテーブルや椅子が設置され、屋外での食事や休憩を楽しむことができます。さらに、季節ごとのイベントやマーケットも開催され、訪れる人々に多様な体験を提供しています​。

 

八重洲地下街とグランスタ東京


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東京駅の地下には、ショッピングやグルメを楽しむための広大なエリアが広がっています。その中心的なスポットが「八重洲地下街」と「グランスタ東京」です。

八重洲地下街は、東京駅の東側に位置する地下ショッピングエリアで、全長約1.5キロメートルにわたって多くの店舗が並んでいます。ここには、ファッション、雑貨、飲食店など、さまざまなジャンルの店舗が揃っており、一日中楽しめる場所です。特にランチタイムには多くのビジネスマンや観光客で賑わいます。また、八重洲地下街にはラーメン横丁があり、ここでは「六厘舎」や「東京駅 斑鳩」など、全国的に有名なラーメン店が集結しており、さまざまなラーメンの味を楽しむことができます。

グランスタ東京は、東京駅の地下に広がるエキナカ商業施設で、約100店舗以上のショップやレストランが集結しています。ここでは、特に駅弁やスイーツが人気で、「日本のラーメン 凛 東京」や「回転寿司 羽田市場」など、質の高い食事を楽しむことができます。また、お土産やユニークなグッズを購入するのにも最適な場所で、「Mamegui」や「VINYL」などのショップが人気です。グランスタ東京は旅行の合間に立ち寄って、美味しい食事やショッピングを楽しむのに理想的なスポットです。

 

皇居外苑と和田倉噴水公園

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東京駅の西側に広がる皇居外苑は、広大な緑地と歴史的建造物が特徴で、訪れる人々に都会の喧騒を忘れさせる静寂と美を提供します。広場には、見事な黒松が並び、二重橋や大手門などの名所も点在しており、歴史的な雰囲気を感じることができます。

皇居外苑内に位置する和田倉噴水公園は、1961年に昭和天皇のご成婚を記念して建設されました。その後、1995年には皇太子殿下のご成婚を祝して改修されました。公園内の主な特徴は、8.5メートルの高さまで水が噴き上がる主噴水や、30メートル幅の人工滝です。噴水と滝は夜間にライトアップされ、色とりどりのLEDライトが幻想的な光景を演出します。この美しいイルミネーションは、特に夜間のデートスポットや観光に最適です。

 

東京ステーションギャラリー

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東京ステーションギャラリーは、東京駅丸の内北口の駅舎内に位置する美術館です。このギャラリーは、1988年に東京駅の駅舎内に設立され、2012年の改修後に再オープンしました。ギャラリーは3階建てで、展示スペースは2階と3階に広がっています。

この美術館では、鉄道に関する展示や現代美術の展覧会が行われており、多彩なテーマの展示が定期的に開催されています。例えば、鉄道の歴史や技術に関する展示、現代アートの特別展などがあります。

特に注目すべきは、2階の展示室にある東京駅のレンガ壁です。これは、100年以上前に建設された当時のレンガをそのまま使用しており、歴史的な価値が高いです。その他にも、ギャラリー内には東京駅の設計者である辰野金吾の作品や、東京駅の変遷を示すジオラマなどが展示されています。


 

 

 

 

 

4. 東京駅の建築とデザイン

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東京駅は、1914年に開業した日本の主要な鉄道ターミナルで、その設計を担当したのは辰野金吾です。東京駅の丸の内駅舎は、西洋と日本の建築様式を融合させた赤レンガの壮麗な建物であり、開業当初から東京のランドマークとなっています。

■ 歴史的背景と建築の特徴

東京駅の設計は、アムステルダム中央駅をモデルにしたとされ、赤レンガの外観と大きなドーム屋根が特徴です。建設当初は、地上3階建てで、中央には丸いドーム屋根がありました。駅舎の外壁には、異なる色のレンガが使用されており、その色彩のコントラストが美しい景観を生み出しています。建物は鋼鉄フレームとレンガ造りで、耐震性を考慮して設計されています。

 

■ 戦後の修復と保存

第二次世界大戦中の空襲により、東京駅は大きな被害を受けました。特に、屋根と内装が大部分焼失しました。戦後、1950年代には一部が修復されましたが、安全性を確保するために3階建てから2階建てに変更されました。2003年には重要文化財に指定され、2007年から2012年にかけて大規模な保存修復工事が行われました。この工事により、駅舎は元の3階建てに戻され、屋根もオリジナルのスレートを再現する形で修復されました。

 

■ ドームと装飾

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丸の内駅舎の北口と南口には、大きなドームがあり、それぞれに8つの動物のレリーフが施されています。これらのドーム内部の装飾には、日本の伝統的なモチーフが取り入れられており、兜や剣、十二支の動物の彫刻が見られます。特に注目すべきは、戦前のオリジナルのレリーフが一部残されている点です。これらのレリーフは、戦後の修復時に再発見され、化学薬品で補強されて再設置されました。

 

■ 現在の東京駅

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東京駅は、過去の歴史と現代の技術が融合した建築物として、その保存と継承が進められています。2012年の保存修復工事では、耐震補強が施され、今後も長く使用できるように設計されました。現在では、駅としての機能に加え、ホテルや美術館としても利用され、多くの人々に愛される場所となっています。

 

 

 

 

さいごに

東京駅は、100年以上の歴史を持つ日本の重要な交通ハブとして、その美しい建築と多彩な施設で訪れる人々を魅了し続けています。設計者辰野金吾による赤レンガの外観と壮麗なドーム屋根は、東京のランドマークとして広く知られ、保存修復工事によってその歴史的価値はさらに高められました。

周辺には、丸の内仲通り、八重洲地下街、グランスタ東京、皇居外苑、和田倉噴水公園、東京ステーションギャラリーなど、訪れるべきスポットが数多く存在します。これらのスポットは、ショッピングやグルメ、歴史的建造物の鑑賞など、さまざまな楽しみ方を提供し、東京駅を訪れるすべての人々に多様な体験をもたらします。

単なる交通の要所にとどまらず、日本の歴史と文化を体現する重要な場所であり、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。訪れる際には、ぜひその魅力を存分に堪能してください。